内藤泰弘

内藤 泰弘（ないとう やすひろ）

内藤泰弘は1967年4月8日生まれの日本の漫画家で、神奈川県横浜市出身です。法政大学社会学部を卒業後、漫画家としての道を歩み始めました。彼はトイトライブの主宰者の一人であり、特に「トライガン」などの著名な作品で知られています。

略歴

幼少期からインドア派だった内藤は、幼稚園でスヌーピーの漫画を描くなど、漫画に対する興味を持って育ちました。大学2年生の時、彼は初のストーリー漫画『サンディと迷いの森の仲間たち』を発表。この作品は即売会で注目され、中村公彦からも高く評価されることとなります。大学卒業後は住宅会社で営業職を経験後、専業作家としての活動を開始しました。

1990年には、ふゅーじょんぷろだくとから『サンディと迷いの森の仲間たち』が再録され、1994年には『スーパージャンプ』に「CALL XXXX」が掲載されました。また、徳間書店の『ファミリーコンピュータMagazine』ではゲーム『サムライスピリッツ』のコミカライズを手がけました。

1995年に始まった『トライガン』は、後に『トライガン・マキシマム』としても連載が続きました。2007年に連載が完結するまで、多くの読者に支持され、彼は2009年にこの作品で星雲賞を受賞しました。

彼の漫画を通じて影響を受けた作品には、赤塚不二夫の『天才バカボン』や高橋留美子の『うる星やつら』、大友克洋の『さよならにっぽん』などがあり、特に大学時代には『ドラゴンボール』で鳥山明に魅了されたといいます。

内藤はアニメにも強い関心を持ち、『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』など、さまざまな作品に影響を受けています。また、アメコミにも深く傾倒しており、スポーンのフィギュアをアメリカで特別に購入するなど、熱心なコレクターとして知られています。彼のフィギュアにはS.I.C.シリーズなども含まれ、多様な収集活動を展開しています。

絵柄の特徴

内藤の作品は、アメコミからの影響を受けた強烈なビジュアルスタイルが特徴で、ダイナミックな構図や視線誘導が見られます。特に大ゴマや見開きを使った描写は、彼の作品に一層の迫力を与えています。加えて、アクションフィギュアのリボルテックにおける「リボルバージョイント」の開発にも関わったことがあり、彼の手腕は漫画だけでなく多岐にわたることがわかります。

交流と影響

内藤は、同誌で同僚である平野耕太や六道神士などの作家たちと深い友誼を築いており、彼らとの交流は彼の創作活動にも多大な影響を与えています。また、並行して彼自身も新進気鋭のアメコミイラストレーターたちとのネットワークを形成し、国際的な視野を持つアーティストとして活動しています。

代表作と活動

内藤の代表作には『トライガン』、『トライガン・マキシマム』、そして『血界戦線』や『血界戦線 Back 2 Back』などがあります。これらの作品は、漫画だけでなくアニメ化もされ、多くのファンに愛され続けています。彼の多彩な活動は、単に漫画の制作にとどまらず、キャラクターデザインやイラスト制作など、数多くの領域に広がっています。

特に『サムライスピリッツ』や『エナジーブレイカー』などのキャラクターデザインにおいても高く評価され、彼の独特のセンスが反映されています。ますます進化を遂げる内藤泰弘の今後の活動にも、目が離せません。

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