刈和野駅

刈和野駅

刈和野駅（かりわのえき）は、秋田県大仙市刈和野字愛宕下にある東日本旅客鉄道（JR東日本）奥羽本線の駅です。駅の歴史や運営形態、周辺環境について詳しく見ていきましょう。

駅の歴史

刈和野駅は1904年8月21日に国鉄奥羽北線（現・奥羽本線）の和田駅から神宮寺駅への区間延長に伴い開設されました。当初、この駅は仙北郡刈和野町の中心に位置していました。開業当初は急行「津軽」の停車駅であり、特急「たざわ」も一部便で臨時的に停車していました。しかし、秋田新幹線「こまち」は停車しないため、新幹線専用のホームは設けられませんでした。

駅の歴史にはいくつかの重要な出来事があります。1978年には貨物取扱が廃止され、1979年には業務が委託化されました。その後、1985年に荷物取扱も廃止され、1986年には簡易委託制度に変更されました。1987年4月1日に国鉄が分割民営化され、JR東日本の駅となりました。

1990年9月28日には駅舎が改築され、その翌月から特急「たざわ」の1往復が停車を開始しました。また、1991年12月にはホーム上に設置された大綱展示場の壁画の除幕式が行われ、地域の文化的なシンボルとして親しまれています。

駅の構造

刈和野駅は、島式ホーム1面2線の地上駅で、駅舎側からの配置は次の通りです。まず標準軌（秋田新幹線下り副本線）、次に狭軌（主本線・1番線）、その後に狭軌（副本線・2番線）と進み、最後にホームがない標準軌通過線（秋田新幹線本線）が配置されています。この構造により、普通列車の行き違いや下り「こまち」の待避が可能です。

駅舎は1990年に改築され、鉄筋コンクリート造の2階建てです。延床面積は648平方メートルで、改築時には駅前道路の整備が行われ、路線バスが乗り入れるようになりました。現在は大曲駅管理の簡易委託駅として運営されており、業務は大仙市が受託し、実際の業務は刈和野駅関連施設管理運営組合に再委託されています。

乗車状況

JR東日本によると、2023年度の1日平均乗車人員は215人です。この数値は2000年度以降の徐々に変化してきたもので、地域住民の移動手段として重要な役割を果たしています。

駅周辺の交通

駅周辺には羽後交通のバス路線や大仙市コミュニティバスが運行されており、地元住民の利便性を高めています。また、隣接する大曲駅や和田駅へのアクセスも良好です。

まとめ

刈和野駅は秋田県の交通の要所として、長い歴史と共に地域住民に親しまれてきました。駅舎のリニューアルや新たなサービスの導入など、時代と共に変化を続けています。今後も地域の発展と共に進化し続けることでしょう。

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