前田大輔
前田 大輔（まえだ だいすけ）は、1979年9月14日に香川県高松市で生まれた日本の元プロ野球選手です。現役時代は捕手として活躍し、右投右打でした。引退後はオリックス球団でコーチやスコアラーを務めました。
駒澤大学では2年生からレギュラー捕手として出場機会を増やし、4年生の時には第32回明治神宮野球大会の決勝戦で決勝点となる2点本塁打を放ち、チームを優勝に導きました。同年秋季東都大学リーグではベストナインにも選出されています。駒澤大学時代のチームメイトには、後にプロ入りする稲田直人氏や川岸強氏（同期）、新井貴浩氏（3学年上）、武田久氏（1学年上）、梵英心氏（1学年下）、古谷拓哉氏（2学年下）、服部泰卓氏（3学年下）らがおり、多くのプロ野球選手と共に汗を流しました。東都大学リーグ通算では64試合に出場し、167打数で32安打、打率.192、1本塁打、19打点の成績を残しています。
大学卒業後は社会人野球の強豪、神戸製鋼に進みました。2002年には第29回社会人野球日本選手権大会に出場しましたが、チームの休部に伴い、入社わずか1年目でプロの道を選択することになります。同年のプロ野球ドラフト会議において、オリックス・ブルーウェーブから4巡目で指名を受け、入団しました。
プロ1年目の2003年から新人ながら一軍の試合に出場し、ルーキーイヤーとしてはまずまずの打率を残すなど、当時の正捕手であった日高剛選手の存在を脅かすほどの活躍を見せました。2004年には自己最多となる51試合に出場しています。球団合併に伴う選手分配ドラフトを経て、合併球団であるオリックス・バファローズと新たに契約を結びました。
2007年には、テリー・コリンズ監督（当時）に抜擢され開幕戦で先発マスクを被りました。この年は日高選手に次ぐ二番手捕手としての地位を確立し、特に得点圏打率では31打数13安打、3本塁打、打率.419という高い数字を残すなど、勝負強い打撃を見せました。
2008年からは、大学時代から愛着を持っていたという背番号「22」に変更しました。この頃から投手・金子千尋氏とのバッテリーを組む機会が増え、彼が先発した試合では5連勝を記録。中でも同年7月は、金子氏が先発した4試合全てで勝利し、彼の月間MVP獲得に大きく貢献しました。
2010年には印象的な活躍を複数回見せました。同年4月23日の対埼玉西武ライオンズ戦では、当時西武のエースであった涌井秀章投手からプロ初となる満塁本塁打を放つという、キャリアの中でも特筆すべき一打を記録しました。この試合では、投手・金子千尋氏を巧みなリードで完封勝利に導き、打撃・守備の両面でチームの勝利に貢献し、金子氏と共にヒーローインタビューを受けています。さらに同年8月28日の対北海道日本ハムファイターズ戦では、当時日本ハムのエースであったダルビッシュ有投手との対戦において、投手・中山慎也氏を7回無失点に導く見事なリードを披露。自身もダルビッシュ投手からタイムリーヒットを放つなど、中山氏にとって2年ぶりの勝利に貢献しました。
しかし、2011年は出場試合が12試合にとどまり、打撃成績も1安打と振るわず、同年11月21日に現役引退を発表しました。引退後は球団職員としてオリックスに留まりました。
現役引退から4年が経った2015年からは、オリックスの一軍バッテリーコーチとして現場に復帰しました。しかし、同年5月26日付で二軍バッテリーコーチに配置転換されています。2017年10月2日には、翌シーズンのコーチ契約を更新しないことが球団から通告されました。その後、2018年からはスコアラーとして球団に残っています。
初出場：2003年3月29日、対大阪近鉄バファローズ2回戦（大阪ドーム）、9回表に代打で出場
初打席：同上、9回表に投手の吉田豊彦から中飛
初安打：2003年5月6日、対福岡ダイエーホークス6回戦（Yahoo! BBスタジアム）、8回裏に投手の和田毅から中前安打
初先発出場：2003年5月13日、対西武ライオンズ11回戦（Yahoo!BBスタジアム）、9番・捕手として先発出場
初打点：2003年5月30日、対日本ハムファイターズ7回戦（Yahoo!BBスタジアム）、5回裏に投手の吉崎勝から適時二塁打
初盗塁：2003年8月23日、対大阪近鉄バファローズ22回戦（大阪ドーム）、9回表に二盗（投手：有銘兼久、捕手：藤井彰人）
初本塁打：2003年9月17日、対西武ライオンズ26回戦（Yahoo!BBスタジアム）、6回裏に投手の後藤光貴から左越2ラン
40 （2003年 - 2007年）
22 （2008年 - 2011年）
87 （2015年 - 2017年、コーチとして）
香川県出身の人物一覧
駒澤大学の人物一覧
* オリックス・バファローズの選手一覧
経歴
プロ入り前
駒澤大学では2年生からレギュラー捕手として出場機会を増やし、4年生の時には第32回明治神宮野球大会の決勝戦で決勝点となる2点本塁打を放ち、チームを優勝に導きました。同年秋季東都大学リーグではベストナインにも選出されています。駒澤大学時代のチームメイトには、後にプロ入りする稲田直人氏や川岸強氏（同期）、新井貴浩氏（3学年上）、武田久氏（1学年上）、梵英心氏（1学年下）、古谷拓哉氏（2学年下）、服部泰卓氏（3学年下）らがおり、多くのプロ野球選手と共に汗を流しました。東都大学リーグ通算では64試合に出場し、167打数で32安打、打率.192、1本塁打、19打点の成績を残しています。
大学卒業後は社会人野球の強豪、神戸製鋼に進みました。2002年には第29回社会人野球日本選手権大会に出場しましたが、チームの休部に伴い、入社わずか1年目でプロの道を選択することになります。同年のプロ野球ドラフト会議において、オリックス・ブルーウェーブから4巡目で指名を受け、入団しました。
プロ入り後
プロ1年目の2003年から新人ながら一軍の試合に出場し、ルーキーイヤーとしてはまずまずの打率を残すなど、当時の正捕手であった日高剛選手の存在を脅かすほどの活躍を見せました。2004年には自己最多となる51試合に出場しています。球団合併に伴う選手分配ドラフトを経て、合併球団であるオリックス・バファローズと新たに契約を結びました。
2007年には、テリー・コリンズ監督（当時）に抜擢され開幕戦で先発マスクを被りました。この年は日高選手に次ぐ二番手捕手としての地位を確立し、特に得点圏打率では31打数13安打、3本塁打、打率.419という高い数字を残すなど、勝負強い打撃を見せました。
2008年からは、大学時代から愛着を持っていたという背番号「22」に変更しました。この頃から投手・金子千尋氏とのバッテリーを組む機会が増え、彼が先発した試合では5連勝を記録。中でも同年7月は、金子氏が先発した4試合全てで勝利し、彼の月間MVP獲得に大きく貢献しました。
2010年には印象的な活躍を複数回見せました。同年4月23日の対埼玉西武ライオンズ戦では、当時西武のエースであった涌井秀章投手からプロ初となる満塁本塁打を放つという、キャリアの中でも特筆すべき一打を記録しました。この試合では、投手・金子千尋氏を巧みなリードで完封勝利に導き、打撃・守備の両面でチームの勝利に貢献し、金子氏と共にヒーローインタビューを受けています。さらに同年8月28日の対北海道日本ハムファイターズ戦では、当時日本ハムのエースであったダルビッシュ有投手との対戦において、投手・中山慎也氏を7回無失点に導く見事なリードを披露。自身もダルビッシュ投手からタイムリーヒットを放つなど、中山氏にとって2年ぶりの勝利に貢献しました。
しかし、2011年は出場試合が12試合にとどまり、打撃成績も1安打と振るわず、同年11月21日に現役引退を発表しました。引退後は球団職員としてオリックスに留まりました。
現役引退後
現役引退から4年が経った2015年からは、オリックスの一軍バッテリーコーチとして現場に復帰しました。しかし、同年5月26日付で二軍バッテリーコーチに配置転換されています。2017年10月2日には、翌シーズンのコーチ契約を更新しないことが球団から通告されました。その後、2018年からはスコアラーとして球団に残っています。
記録
初出場：2003年3月29日、対大阪近鉄バファローズ2回戦（大阪ドーム）、9回表に代打で出場
初打席：同上、9回表に投手の吉田豊彦から中飛
初安打：2003年5月6日、対福岡ダイエーホークス6回戦（Yahoo! BBスタジアム）、8回裏に投手の和田毅から中前安打
初先発出場：2003年5月13日、対西武ライオンズ11回戦（Yahoo!BBスタジアム）、9番・捕手として先発出場
初打点：2003年5月30日、対日本ハムファイターズ7回戦（Yahoo!BBスタジアム）、5回裏に投手の吉崎勝から適時二塁打
初盗塁：2003年8月23日、対大阪近鉄バファローズ22回戦（大阪ドーム）、9回表に二盗（投手：有銘兼久、捕手：藤井彰人）
初本塁打：2003年9月17日、対西武ライオンズ26回戦（Yahoo!BBスタジアム）、6回裏に投手の後藤光貴から左越2ラン
背番号
40 （2003年 - 2007年）
22 （2008年 - 2011年）
87 （2015年 - 2017年、コーチとして）
関連項目
香川県出身の人物一覧
駒澤大学の人物一覧
* オリックス・バファローズの選手一覧
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