北海道開拓の村

北海道開拓の村について

北海道開拓の村は、札幌市厚別区に位置する野外博物館で、開拓時代の歴史や文化を体験できる場となっています。1983年4月に開村後、多くの訪問者に北海道の歴史を知る絶好の機会を提供しています。施設は54ヘクタールの広大な敷地に広がり、52棟の歴史的建造物が移築または再現されています。

施設の概要

この博物館は1967年に北海道百年記念事業の一環として構想が始まり、1972年には基本計画が策定されました。1977年には工事が開始され、最終的に1983年に開村しました。今では「博物館相当施設」として2007年に公式に認定されています。村内では、夏季には馬車鉄道が運行され、冬季には馬そりが楽しめるなど、四季折々の魅力があります。

行事と体験

開拓時代の年中行事の再現や、伝統技術の伝承活動も行われており、訪れる人々は古き良き時代の暮らしを体験できます。また、館内ではボランティアによる解説ガイドや、わら細工の制作実演も行われており、地域の文化を一層深く知ることができます。特に、冬には「むらのクリスマス」として様々なイベントが企画され、伝統的なあったかい雰囲気が楽しめます。

保存された建物

村内には多くの歴史的建物があり、それぞれが当時の生活や文化を物語っています。たとえば、旧札幌停車場や旧開拓使札幌本庁舎など、明治や大正時代に建てられた建物が移築され、観光客にその歴史を語りかけています。建物のさらなる保存には多年にわたる課題が存在しており、特に老朽化が進んでいるものもあります。2013年には、24棟もの建物が補修を必要としていると報告されています。

交通のアクセス

この博物館へは、新札幌駅や森林公園駅からアクセスでき、バスでの利用が便利です。以前はJR札幌駅からの直通バスも運行されていましたが、現在は新札幌バスターミナルからの便での来館が主流となっています。また、森林公園駅からは徒歩で約20分の位置にあり、自然に囲まれた散策を楽しむことも可能です。

歴史的な文化財を大切に保存し、訪れる人にその魅力を伝える北海道開拓の村。ぜひ一度訪れてみる価値のある場所です。

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