十市

十市（とおち）の概要

高知県南国市に位置する大字・十市は、土佐湾に接し、豊かな自然と歴史を有する地域です。2015年3月31日時点の人口は1845人で、郵便番号は783-0085となっています。この地域は、かつては長岡郡十市村という自治体として存在していました。

地理的特徴

十市は南国市の南西端にあり、土佐湾を臨む位置にあります。東側には浜改田と里改田、北側には稲生、大西側には緑ヶ丘や高知市仁井田、池との境界を持っています。また、土佐湾沿いには高知県道14号春野赤岡線が横断し、南北に高知県道248号栗山大津線が走っています。これにより、交通の便も良く、地域の交流が活発に行われています。

自然環境

十市周辺には、土佐湾の美しい海と、地域内にある石土池といった湖沼が点在しています。この自然環境は、住民にとって重要な生活基盤であると同時に、観光資源としても魅力があります。季節ごとに変わる風景は、多くの人々を惹きつけています。

歴史を探る

十市の歴史は幕末まで遡ります。その頃、十市村は高知藩の領地であり、明治4年（1871年）の廃藩置県によって高知県の管轄となりました。1889年4月1日、町村制が施行され、十市村は独立した自治体となります。

しかし、1956年に十市村は大篠村、三和村、稲生村、香美郡の日章村、前浜村と合併し、長岡郡香長村が発足しました。さらに1959年には香長村が香美郡の岩村や長岡郡の後免町、野田村、岡豊村と合併して南国市が発足し、十市もその一部として新たな歴史を刻みました。

交通アクセス

十市の交通は、南国市コミュニティバスが地域内の移動手段として利用されています。特に医療センターから十市を経て後免町に至る路線は、多くの住民に利用されており、地域医療のアクセスを提供しています。道路網においては、高知県道14号と248号が主要な交通路として機能しており、地域内外への交通がスムーズに行われています。

施設とコミュニティ

十市エリアには、南国十市郵便局や禅師峰寺、新宮神社などの重要な施設があります。教育機関としては、南国市立十市小学校が緑ヶ丘に位置し、地域の子どもたちの学びの場となっています。これらの施設は、地域住民の日常生活に欠かせない存在となっており、十市のコミュニティを支える大事な基盤となっています。

まとめ

十市は、豊かな自然環境と歴史を持つ高知県南国市の一大地区です。地域の交通、教育、健康、文化などの面で充実したコミュニティが形成されています。今後もこの地域が発展し続けることが期待されます。

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