千代崎駅

千代崎駅について

千代崎駅（ちよざきえき）は、三重県鈴鹿市岸岡町にある近畿日本鉄道（近鉄）名古屋線の駅で、駅番号はE30です。この駅は、1916年1月に伊勢鉄道の終着駅として開業し、その後、様々な路線の変遷を経て現在に至っています。

歴史

千代崎駅は、その歴史が長く、1916年には伊勢鉄道の白子 - 当駅間が延伸される形で設立されました。1917年には、伊勢鉄道がさらに延伸され、途中駅としての役割を果たすこととなりました。この駅は1926年に社名が変わり伊勢電気鉄道の駅となり、1936年には参宮急行電鉄の一部となりました。1941年には大阪電気軌道に合併され、更に1944年には関西急行鉄道が南海鉄道と合併し、現在の近畿日本鉄道の駅となりました。

2007年にはPiTaPaの使用が開始され、2013年には終日無人駅になりました。無人駅化以降も、自動改札機や自動精算機が設置されており、対応するICカードを用いた便利なサービスが提供されています。

駅の構造

この駅は、相対式ホームを持つ地上駅で、2面2線の構造になっています。通常、停車する列車は最大で3両編成ですが、急行列車が臨時で停車することがあり、そのためにホームの長さは6両分確保されています。駅舎は2番ホーム側に位置し、1番ホームへは構内踏切でアクセスできます。また、白子駅が管理しているため、周辺の利便性も考慮されています。

停車列車

千代崎駅には通常、普通列車しか停車しないものの、隣に位置する鈴鹿医療科学大学が大学入学共通テストの会場になると、急行列車が臨時に停車することがあります。以前は、海水浴シーズンにも急行の臨時停車が行われていました。

利用状況

近年の調査によると、一日の平均乗降人数は変動があり、2024年の11月には2271人、2023年には2228人と、徐々に人が集まる駅になっています。このような資料は三重県の統計書にて確認できますが、特定の行事や季節によって大きな変動が見られるため、年度ごとの比較には注意が必要です。

駅周辺の施設

千代崎駅の周辺には、交通路として三重県道6号四日市楠鈴鹿線や507号千代崎港線が通っています。また、近隣には千代崎海水浴場や海を見渡せる岸岡山緑地、鈴鹿医療科学大学や鈴鹿厚生病院といった施設もあり、地域の生活や観光の拠点となっています。

隣の駅

近畿日本鉄道名古屋線において、千代崎駅の隣は伊勢若松駅（E29）、その先は白子駅（E31）となっています。急行列車は通常通過しますが、臨時の場合に一部停車することがあります。このように、千代崎駅は便利な位置にある無人駅でありながら、地域に根ざした重要な役割を果たしています。

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