千石電商

株式会社千石電商は、東京都文京区に本社を構え、電子部品および関連商品の販売を手がける企業です。秋葉原とでんでんタウン（大阪日本橋）に実店舗を運営するほか、「せんごくネット通販」というオンラインショップも展開しており、幅広い顧客層に支持されています。「パーツとツールのスーパーマーケット」をキャッチコピーに掲げ、電子工作愛好家からプロのエンジニアまで、さまざまなニーズに対応できる品揃えを誇ります。また、CQ出版社発行の「トランジスタ技術」に毎月広告を掲載していることでも知られています。

歴史

千石電商は1971年に創業し、当初は文京区に店舗を構えていました。1981年には秋葉原に移転し、その後も店舗を増やし、2008年には大阪日本橋にも進出しました。かつては蒲田や横浜、名古屋にも店舗がありましたが、現在は秋葉原と大阪日本橋に集約されています。2017年には秋葉原店の再編を行い、2018年にはラジオデパートに新店舗をオープンしました。

2023年には、秋葉原で長年営業していた「ネジの西川」こと西川電子部品が廃業を発表したことを受け、千石電商は事業継承を表明しました。当初は社内でも反対意見がありましたが、2024年4月より本店にて旧西川電子部品の取扱商品であるネジやコネクタ類などの販売を開始しました。

店舗

2024年4月現在、千石電商が運営している店舗は以下の通りです。

秋葉原本店：東京都千代田区外神田1-8-6 丸和ビル (B1F, 1F, 2F, 3F)
秋葉原2号店：東京都千代田区外神田1-9-9 内田ビル（旧西川電子部品の店舗）
大阪日本橋店：大阪市浪速区日本橋4-6-13 NTビル1F

秋葉原の2店舗では、それぞれ異なる品揃えとなっており、商品は重複していません。店舗間で商品の入れ替えが行われることもあります。

ウェブサイトと通信販売

千石電商は、自社ウェブサイトでオンラインショップ「せんごくネット通販」を運営しており、Amazonでも一部商品を販売しています。また、FAXでの注文も受け付けています。通信販売部門の所在地は、かつては秋葉原2号店と同じでしたが、現在は本社と同じ場所に移転しています。

ウェブサイトに掲載されている在庫情報は、秋葉原の2店舗の在庫状況を表しており、大阪日本橋店の在庫は反映されていません。同社のウェブサイトの月間アクセス数は100万PVを超えると言われています。

秋葉原店（2店舗合同）・大阪日本橋店・ネット通販のそれぞれが、JUGEMを利用したブログを運営しており、商品の告知を行っています。

取り扱い品目

千石電商では、以下のような商品を幅広く取り扱っています。

電子部品：IC、トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、LED、スイッチ、センサー、モーターなど
コネクタ、ケーブル
パソコン関連ケーブル、メモリーカード、USBメモリー
基板：ユニバーサル基板、プリント[[基板]]製作用の材料や工具
各種工具
電池、充電器
マイコン、PLDなどの評価ボード、学習ボード
計測機器、測定機器：テスター、オシロスコープなど
電子工作関係の書籍
ギターパーツ

秋葉原店は、「秋葉のパーツ屋としては何でも扱う」と評されるほど幅広い品揃えを誇ります。近年では、ヘッドフォンアンプやUSB-DACなどのPCオーディオ関連製品にも力を入れており、国内外の幅広いラインナップを取り揃えています。

大阪日本橋店でのみ販売されている商品も存在します。また、各店舗の販売品目は店員の裁量に任されており、店員が「売れそう」と思った商品を自由に仕入れて販売することができます。麻雀牌のバラ売りなどは、その一例です。

関連項目

秋月電子通商 - 同業の電子部品販売店。秋葉原店が同じ通り沿いにあります。

外部リンク

せんごくネット通販
千石電商 (@sengoku_densyo) - X（旧Twitter）

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