千葉県立農業大学校

千葉県立農業大学校:次世代の農業を担う人材を育成



千葉県立農業大学校は、千葉県東金市千葉市にキャンパスを構える県立の専修学校です。1979年に設置され、略称は千葉農大またはCACとして親しまれています。

概要



長年、農林水産省の管轄下にあった旧千葉県農業大学校は、2012年度に文部科学省の管轄する専修学校へと移行。同時に校名を「千葉県立農業大学校」に変更しました。文部科学省からは専門士の称号を付与する専修学校としての指定を受けており、農学科または研究科を卒業した者は、専門士(農業専門課程)の称号を得ることができます。

学科構成



庶務教務課: 受付と事務室を兼ねています。
農業専門課程農学科: 2年制で、高校卒業と同等以上の学力を持つ者が入学できます。定員は80名ですが、近年は定員割れが続いています。卒業後、農協職員または千葉県の公務員に採用されると、人事院規則により「短大卒」と同等とみなされます。
農業専門課程研究科: 2年制で、本校農学科、他の農業大学校の類似課程、農業系専門学校、短大、4年制大学の農学部、または大学院の農学系研究科を卒業した者が入学できます。定員は20名ですが、近年は定員割れが続いており、本校の農学科からの内部進学者が大半です。卒業後、農協職員または千葉県の公務員に採用されると、人事院規則により「大卒」と同等とみなされます。
研修科: 社会人の新規就農希望者を対象とした「農業研修科」(6ヶ月制、年2回入学・卒業)と、現役農家を対象とした農業機械研修を行う「機械化研修科」があります。機械化研修科のみ千葉市緑区に施設があります。

学生寮



東金市家之子の本校構内には「雄貴妃寮」という名の3階建ての寮があります。農学科1年生は全寮制であり、共同生活を通じて自主性と協調性を養います。農学科2年生から研究科2年生までは希望制ですが、許可が必要です。

専攻教室



農学科2年生と研究科生は、12の専攻(2012年度より11に再編予定)に分かれて専門的な教育を受けます。一部の授業は学年の垣根を越えて、同じ専攻の学生と指導教員で行われます。また、農学科2年生と研究科生は、専攻の授業で自身の卒業研究に取り組みます。

2011年度には、作物、露地野菜、施設野菜、花卉園芸、果樹園芸、畜産、病害虫、土壌肥料、食品加工、生物工学、農業経済、情報処理の専攻がありました。

学校行事



学校行事は主に農学科と研究科に適用され、研修科には適用されないものが多いです。

4月: 入学式、健康診断
5月: 校内スポーツ大会、東関東ブロック農業大学校等スポーツ大会
7月: 前期末試験
8月: 夏休み、農家派遣実習(農学科1年生の一部)
9月: 夏休み、農業機械実習(農学科1、2年生の一部)、後期開始、後期研修科生入学
10月: 農学科・研究科推薦入試
11月: 社稷祭(学園祭)
12月: 視察研修旅行(農学科1年生)、農学科・研究科卒業論文発表会(校内)、冬休み
1月: 後期末試験、農学科・研究科A日程入試、春休み
2月: 春休み、農家派遣実習(農学科1年生の一部)、全国農業大学校等プロジェクト発表・意見交換大会
3月: 春休み、農学科・研究科B日程入試、農業機械実習(農学科1年生の一部)、卒業式

前身



かつて館山市亀ヶ原にあった千葉県農村中堅青年養成所が、本校の前身です。

著名な出身者



相川勝重(元千葉県山武郡芝山町長)※千葉県立農村中堅青年養成所修了
齊藤隆(元千葉県山武郡横芝光町長)
米本弥一郎千葉県旭市長)

関連項目



* 小松光一 - 教官を務めた

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