南日本酪農協同

南日本酪農協同株式会社について

南日本酪農協同株式会社は、宮崎県都城市に本社を構える、牛乳や乳製品の製造販売を行う企業です。「デーリィ」の愛称で親しまれ、近年では「Dairy」の英字表記も広く用いられています。

主なブランドと販売エリア

「デーリィ牛乳」や乳性炭酸飲料「スコール」といったブランドで知られ、南九州（宮崎県、鹿児島県、熊本県南部）を中心とした九州地方が主な販売エリアです。キャッチコピーには「ミルクでつなぐ明日の笑顔」を掲げています。

設立と発展

1960年、南九州の酪農家が生み出す生乳を消費者に届けるため設立されました。宮崎県南部酪農協同組合の牛乳製造販売事業を引き継いだのが始まりです。M&Aを積極的に行い、全国に生産拠点を拡大。2008年以降は海外市場にも進出し、2010年には香港への輸出をスタートさせました。設立当初から、地元の酪農協同組合が株主として経営に関わっています。

沿革

1960年：宮崎県南部酪農業協同組合から事業を継承し、都城市姫城町に会社設立。
1968年：販路拡大のため大阪営業所を開設（1974年に支店昇格）。
1971年：乳性炭酸飲料「スコール」を開発。
1972年：「スコール」の販売開始。関西地区でも販売開始。
1972年：東京事務所開設（1980年に営業所、1992年に支店昇格）。
1975年：「スコール」の名古屋での製造開始、中京地区での販売開始。
1985年：乳酸菌飲料「ヨーグルッペ」と、日本初のチューブ入りコンデンスミルクを発売。
1986年：九州全域への拡大を目指し、西酪協同株式会社（現：ニシラク乳業株式会社）に資本参加。
1987年：日高乳業株式会社（現：北海道日高乳業株式会社）を買収。
1989年：リキュール類の製造免許を取得。
1994年：ニシラク乳業の経営に参画。
2001年：「スコール」発売30周年記念キャンペーンを実施。
2003年：本社・都城工場がISO14001認証取得。
2004年：経営理念を策定。
2012年：本社・都城工場が食品安全マネジメントシステム「FSSC 22000」認証を取得。
2015年：日本コカ・コーラ社とライセンス契約を締結し、コカ・コーラ社の自販機で「スコール」の販売を開始。

グループ企業

デーリィ販売株式会社
株式会社高千穂牧場：酪農の現業部門を分離。

かつては子会社でも一部製品を製造していましたが、現在は本社工場に集約されています。

主な商品

デーリィ牛乳：南九州向けの主力商品。
霧島山麓牛乳：長期保存可能なロングライフ牛乳。
デーリィふくおか牛乳：ニシラク乳業製造、福岡県向け商品。
デーリィサワー：乳酸菌飲料。
スコール：乳性炭酸飲料。コカ・コーラ社との提携により、自販機での販売も展開。サッポロビールからは、ウォッカで割った酒類も販売。
高千穂牧場 カフェ・オ・レ
高千穂バター
ヨーグルッペ：乳酸菌飲料。
屋久島縄文水：屋久島工場で製造されるナチュラルウォーター。

その他の活動

Jリーグチーム「テゲバジャーロ宮崎」を応援しています。
宮崎県都城市へのふるさと納税の返礼品として、自社製品や高千穂牧場の商品詰め合わせが用意されています。
福岡ソフトバンクホークスの宮崎春季キャンプでは、高千穂牧場が屋台を出店。2017年には、ホークスに製品を贈呈しました。

マスコットキャラクター

マスコットキャラクターには、デーリィ坊やと牛のモーモーちゃんがいます。これらのキャラクターは、デーリィ牛乳や「まきばのヨーグルト」のパッケージに登場しており、宮崎県内のイベントや広報活動で活躍しています。

脚注

詳細は、公式サイトをご確認ください。

外部リンク

デーリィ南日本酪農協同（株）公式サイト
北海道日高乳業株式会社
ニシラク乳業株式会社
高千穂牧場公式Twitter
* 高千穂牧場公式Facebook

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