吉野生駅

吉野生駅（よしのぶえき）は、愛媛県北宇和郡松野町吉野に位置する、四国旅客鉄道（JR四国）予土線の駅です。駅番号はG37で、予土線の主要な駅の一つとして機能しています。

歴史

吉野生駅は、1923年（大正12年）12月12日に宇和島鉄道の吉野駅（よしのえき）として開業しました。当時は、地域の交通を支える重要な役割を担っていました。

その後、1933年（昭和8年）8月1日に宇和島鉄道が国有化され、同時に駅の場所が移転し、現在の吉野生駅（よしのぶえき）に改称されました。この移転と改称は、駅の機能と位置づけを大きく変える出来事でした。

1970年（昭和45年）6月1日には、貨物取扱が廃止され、駅の役割が旅客輸送に特化しました。さらに、1971年（昭和46年）11月8日には、荷物扱いも廃止され、駅は無人化されました。これらの変更は、鉄道輸送の変化を反映しています。

1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、吉野生駅はJR四国に継承され、現在に至っています。この民営化は、日本の鉄道システムにおける大きな転換点でした。

駅構造

吉野生駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。駅舎は一部解体されていますが、木造の構造が残っており、歴史を感じさせます。駅は無人駅として運営されており、静かな雰囲気が漂っています。

駅舎側のホームが1番のりばとなっており、反対側が2番のりばです。駅構内はシンプルでわかりやすい構造をしています。

利用状況

吉野生駅の1日の平均乗降人員は、近年減少傾向にあります。これは、地方の鉄道駅が直面する共通の課題であり、地域住民の利用状況の変化を反映しています。

駅周辺

駅周辺には、松野町役場吉野生支所、宇和島警察署吉野駐在所、吉野郵便局などの公共施設があります。また、かつては駅前を国道が通っていましたが、2012年（平成24年）9月19日に開通したバイパスは駅の北側を通っています。これにより、駅周辺の交通状況も変化しました。

駅の近くには広見川が流れており、自然豊かな環境が広がっています。この川は、地域住民の生活に欠かせない存在であり、美しい景観を作り出しています。

隣の駅

吉野生駅は、予土線において、真土駅 (G36) と松丸駅 (G38) の間に位置しています。この路線は、地域の人々にとって重要な交通手段であり、観光列車「しまんトロッコ」も停車します。

脚注

吉野生駅に関する情報は、四国旅客鉄道の公式サイトや各種鉄道関連の資料で確認できます。駅の時刻表や運行情報については、JR四国の公式サイトで最新の情報を確認してください。

関連項目

吉野生駅は、日本の鉄道駅の一覧にも掲載されています。また、駅名にちなんで、かつて存在した吉野生村についても関心がある方は調べてみてください。

外部リンク

JR四国の公式サイトでは、吉野生駅の時刻表（PDF形式）をダウンロードできます。最新の運行状況や時刻表については、公式サイトをご確認ください。

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