北宇和郡

北宇和郡について

北宇和郡（きたうわぐん）は愛媛県に属する郡で、2024年9月1日時点での人口は約12,217人、面積は340.33平方キロメートル、人口密度は1平方キロメートルあたり35.9人です。北宇和郡は松野町（まつのちょう）と鬼北町（きほくちょう）の2町で構成されています。

郡域の歴史

北宇和郡の設立は1878年（明治11年）にさかのぼります。当初の行政区画として発足した際は、上記の2町に加え、宇和島市の一部も含まれていました。当時の郡域は、吉田町深浦、吉田町法花津、吉田町白浦、吉田町河内の一部を除く大部分になります。

郡発足前の歴史

北宇和郡の設立にあたり、歴史的には伊予国宇和郡に分類されていました。明治初年には、仲村が分割され東仲村と西仲村になり、また末盛村が増穂村に改名されました。

1871年（明治4年）には廃藩置県の影響を受け、最初は宇和島県と吉田県の管轄下となり、その後1872年（明治5年）には神山県、さらに1873年（明治6年）には愛媛県の一部となりました。

郡発足後の歴史

1878年12月16日、郡区町村編制法に基づき北宇和郡が設立され、郡役所は宇和島に設置されました。その後、同郡は南宇和郡と共に管轄されることになります。1881年には「南宇和北宇和郡役所」として二つの郡を一括で管理し、その後もいくつかの名称変更や改称が行われました。

1889年には町村制が施行され、北宇和郡内で新たな町村がいくつか発足しました。この時期には宇和島町や丸穂村、吉田町などが設立され、地域の発展が進みました。また、1900年代初頭には郡制が導入され、郡役所は一度単独となります。

大正から昭和にかけて、郡内での合併や町制施行が繰り返され、特に昭和に入ってからは合併による町の数が減少しました。結果として、今の北宇和郡は松野町と鬼北町の2つの町が残る形になっています。

現代の北宇和郡

現在の北宇和郡は自然豊かな地域で、観光資源も多く抱えています。両町には美しい風景や地域特有の文化が息づいており、訪れる人々に魅力的な体験を提供しています。特に、鬼北町は四季折々の自然美が楽しめるスポットとして知られています。また、松野町では伝統的な祭りや地元産品も多く、地域振興にも力を入れています。地元の人々の温かいおもてなしも際立っており、観光客にとっても魅力的な場所です。

北宇和郡はその歴史的な背景と自然の美しさを兼ね備えた地域であり、今後も深い歴史を受け継いでいくことでしょう。

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