名古屋市美術館

名古屋市美術館

名古屋市美術館（Nagoya City Art Museum）は、愛知県名古屋市中区に位置する美術館で、白川公園内にあります。1988年4月22日に開館。美術館の設計は著名な建築家、黒川紀章によるもので、彼の代表作として知られています。黒川は名古屋出身であり、名古屋城、大須観音、熱田神宮など、地元の伝統的な建築物からインスピレーションを受けたデザインが随所に見られます。また、この美術館は鴻池組によって施工されました。

収蔵品

名古屋市美術館のコレクションは多岐にわたり、特に次のようなジャンルが充実しています。

• - 郷土作家の作品：三岸節子、前田青邨、川合玉堂、熊谷守一、山本悍右、岸本清子といった地元の作家たちの優れた作品が収められています。
• - エコール・ド・パリ：このコレクションには、稲沢市出身の荻須高徳が関わった作品が多数含まれ、特にマルク・シャガールやアメデオ・モディリアーニなどの作品が注目です。
• - メキシコ・ルネサンス：瀬戸市出身の北川民次が活躍した関係から、メキシコのアートも充実しています。ここではディエゴ・リベラやフリーダ・カーロなどの作品が見られます。
• - 現代美術：愛知県出身のアーティストである荒川修作や河原温など、コンセプチュアル・アートやミニマルアートで国際的に評価されている作家の作品も展示されています。

主な作品

エコール・ド・パリ

• - モイズ・キスリング: 「新聞のある静物」や「ルネ・キスリング夫人の肖像」など。
• - マルク・シャガール: 「二重肖像」など。
• - アメデオ・モディリアーニ: 「立てる裸婦」や「おさげ髪の少女」など。

メキシコ・ルネサンス

• - ディエゴ・リベラ: 「プロレタリアの団結」など。
• - フリーダ・カーロ: 「死の仮面を被った少女」など。

現代美術

• - 赤瀬川原平: 「不在の部屋」
• - 荒川修作: 「デュシャンの大ガラスを小さな細部としている図式」など。

交通アクセス

名古屋市美術館へは、名古屋市営地下鉄を利用するのが便利です。以下の駅から徒歩でアクセス可能です。

• - 伏見駅（東山線・鶴舞線）から南へ約8分。
• - 大須観音駅（鶴舞線）から北へ約7分。
• - 矢場町駅（名城線）から西へ約10分。

美術館周辺には、名古屋市科学館やでんきの科学館、名古屋市環境学習センターなど、さまざまな文化施設が点在しており、訪れる際にはこれらの施設も併せて楽しむことができます。

まとめ

名古屋市美術館は、その美しい建築と多彩な収蔵品により、訪れる人々に深い感動を与えてくれる場所です。地元のアーティストの作品から国際的に名の知れたアーティストの作品まで幅広く網羅しており、アート愛好者には必見のスポットとなっています。

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