名鉄都市開発

名鉄都市開発株式会社

名鉄都市開発株式会社は、愛知県名古屋市中村区に本社を置く名鉄グループの不動産会社です。主に愛知県や岐阜県の名鉄線沿線地域において、親会社である名古屋鉄道が関与して開発した住宅地やマンション、オフィスビルの販売代理業務や管理業務を展開しています。また、不動産仲介業務も手掛けており、名古屋市中村区本社内には1店舗を構えています。

さらに、名鉄都市開発はビジネスホテルチェーン「名鉄イン」を子会社として運営しており、地域の宿泊需要にも応えています。2000年代からは名古屋鉄道の物件とは別に、関西や首都圏に進出して分譲マンションの開発を行っており、数多くの物件が長谷工コーポレーションによって施工され、長谷工アーベストが販売を担当しています。

会社の沿革

名鉄都市開発の歴史は1959年にさかのぼります。この年、名鉄不動産株式会社として設立され、その後の1965年には名鉄採石株式会社を合併しました。徐々に業務を拡大し、1972年には大阪営業所を設け、1970年には名鉄不動産ビル株式会社を合併するなど、成長を続けてきました。

しかし、2005年に発生した耐震強度偽装事件により、名鉄イン刈谷は営業を休止せざるを得なくなりました。その後、2007年には名鉄イン株式会社が設立され、新たにビジネスホテル事業の拡充を進めています。2022年には親会社の名古屋鉄道が行う不動産事業を吸収分割し、名鉄不動産に事業を承継する形で社名を「名鉄都市開発株式会社」へと変更しました。

事業所と拠点

名鉄都市開発は、愛知県名古屋市中村区に本社を構えており、名古屋ルーセントタワーからメイフィス名駅ビルに移転を果たしました。2022年には名古屋三井ビルディング北館に再移転し、現在の拠点としています。東京支社は東京都港区赤坂に、また大阪支店は大阪市北区に位置しています。名駅仲介センターも名古屋市中村区にあり、地域密着の営業を行っています。

住宅開発事業

名鉄都市開発は、地域に根ざした住宅開発を推進しています。例えば、岐阜県多治見市の「名鉄多治見緑台」や岡崎市の「Meiタウン岡崎みどりの街」、知多市の「Meiタウン知多新知」など、多数の新規開発が行われています。特に、「名鉄陽なたの丘」や「犬山もえぎヶ丘」は、地域の自然環境を考慮した魅力ある住宅地として開発されています。また、長久手市や知多市にある「プレリア」シリーズは、近年の人気を集めています。これらのプロジェクトは、地域の住宅需要に応える重要な役割を果たしています。

まとめ

名鉄都市開発株式会社は、愛知県と岐阜県を中心に、着実な成長を遂げてきた不動産会社です。地域のニーズに応じた住宅開発や管理業務、そしてビジネスホテル運営を通じて、まさに地域密着型のサービスを展開しています。今後も不動産市場の変化に対応しつつ、さらなる発展が期待される企業です。

もう一度検索