向島駅

向島駅の概要

向島駅（むかいじまえき）は、京都府京都市伏見区向島東定請にある近畿日本鉄道（近鉄）京都線の駅です。駅番号はB09で、向島ニュータウンへのアクセスが便利な立地です。駅の西側には広大な水田が形成されており、東側は団地や住宅が立ち並んで、町の景観が大きく異なります。

歴史

この駅は1979年3月30日に、京都線の桃山御陵前駅と小倉駅の間に新たに開設されました。その後1984年には待避線が設けられ、2000年には準急列車も停車するようになりました。また、2007年からはICカード「PiTaPa」が導入され、利便性が向上しました。2025年2月22日には、準急・普通列車の発着番線が1・4番のりばに統一される予定です。

駅の構造

構造面では、向島駅は待避可能な地上駅で、島式2面4線のホームを備えています。ホームの有効長は6両で、両側に出入口があります。特に東側にはバスロータリーが設置されており、改札口は通常のものとエレベーター専用の2つが設けられています。

のりば

内側の2線（2番線と3番線）が主本線として使用され、外側の2線（1番線と4番線）は待避線です。1984年の待避線設置前は、現在の2・3番のりばのみで営業されていました。

特徴

ダイヤ面

通常、向島駅には準急列車と普通列車が停車します。ただし、洛南高校の体育祭が行われる際は急行列車が臨時に停車することがあります。急行が停車する近鉄丹波橋駅や桃山御陵前駅では列車待避ができないため、ここで待避する場合、普通列車は急行や特急を連続して待避することがあり、その結果長時間の停車となることもあります。

駅設備・営業面

大久保駅が管理する有人駅で、自動改札機や自動精算機が設置されています。この駅では特急券や定期券を購入するための専用券売機が廃止され、現行は黒色の券売機で定期券が購入可能です。改札階にはファミリーマートの有人店舗も設けられており、利用者に便利なサービスを提供しています。

軌道設備面

4番線には大和西大寺方面への信号機があり、運転見合わせ等の際には当駅での折り返しが可能です。この際には本線上での折り返しが行われ、周辺の踏切を渡って進行する必要があります。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は14,554人に達しており、近年でも多くの利用者が訪れています。

駅周辺

バス路線

駅前側には複数のバス事業者の停留所が設けられていますが、それぞれの停留所名は異なっています。近鉄バスでは「向島駅前」、京都京阪バスは「近鉄向島駅前」、奈良交通は「向島駅」と呼ばれています。

路線一覧

• - 近鉄バス

- 向島団地線
- 08番：四ツ谷池・清水町・丸町循環
- 09番：竹田駅東口
- 11番：上島西・清水町・丸町循環（復路で四ツ谷池経由）
- 12番：上島西・清水町・丸町循環

• - 京都京阪バス

- 向島循環線
- 10号経路：徳洲会病院
- 10A号経路：近鉄小倉（平日最終便のみ）

• - 奈良交通

- 向島線
- 75系統：大川原（第二日曜に1便のみ）

かつては京都駅と奈良を結ぶ路線も存在していましたが、1998年には全廃され、現在は上記の路線が運行されています。

隣の駅

近畿日本鉄道の京都線では、向島駅の隣に桃山御陵前駅（B08）と小倉駅（B10）が位置しています。

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