吾妻駅

吾妻駅の概要

吾妻駅（あづまえき）は、長崎県雲仙市吾妻町牛口名に位置し、島原鉄道の一部である島原鉄道線の駅です。この駅は「雲仙市役所前」という副駅名も併せ持っており、市役所に近いことからも利便性が高い場所に存在しています。

歴史について

吾妻駅は、1912年10月10日に「山田村駅」として開業し、その後、1960年11月5日に現在の「吾妻駅」へと改称されました。1966年には業務が委託され、1970年には貨物取扱が廃止されるなどの変遷を経て、1986年には新しい駅舎が建てられました。そして2019年には副駅名が設定され、さらには2022年3月12日に無人駅化されることになりました。

駅構造

吾妻駅は、相対式ホームを有する2面2線の地上駅で、二つのホームは互い違いの配置になっています。具体的には、南側のホームが古部方に、北側のホームが阿母崎方に同じく設置されており、構内中ほどには横断用の踏切が設けられています。この踏切は遮断機や警報機がない形で機能しています。南側ホームの阿母崎方には駅舎が隣接しており、北側ホームの中程には待合所があります。

駅舎は一階建てで、内部には水洗トイレ、待合所、駅事務室が設けられています。かつては有人駅であったこの場所も、2017年には月曜日の朝のみに窓口を営業する形で平日の一部時間帯だけ有人化されていましたが、2022年には全日無人駅となっています。

乗降状況

2018年度には、年間乗車人員が35,047人、降車人員は41,660人と報告されています。この数字は近年の利用状況を反映しており、駅の重要性を示しています。

駅周辺環境

吾妻駅は雲仙市の中心駅であり、周囲には住宅が多く、駅前にはいくつかの商店が点在しています。特に、雲仙市役所やいくつかの小学校、吾妻中学校が近隣にあり、地域に密着した重要な交通拠点となっています。また、国道251号も近く、交通の利便性も高いです。

特徴的なサービス

面白い点として、同じ島原鉄道の愛野駅と吾妻駅は、「愛しの吾が妻」との語呂合わせがなされています。そのため、愛野駅から当駅までの切符が「縁起物」として販売されており、また、片道切符と一緒に「最愛認定証」がセット販売されています。

隣接する駅

吾妻駅の隣には阿母崎駅と古部駅が存在します。これらの駅と共に、地域の交通網を支える重要な役割を果たしています。吾妻駅はその歴史ある背景と地域密着型の立地から、今後も多くの利用者に支持されていくことでしょう。

もう一度検索