周南市徳山動物園

周南市徳山動物園：自然と歴史が息づく動物園

周南市徳山動物園は、山口県周南市に位置する、自然豊かな環境の中に広がる動物園です。徳山藩主・毛利氏の屋敷跡にあり、歴史と自然が調和した独特の雰囲気を持つ場所となっています。春には美しい桜が咲き誇り、多くの花見客で賑わう桜の名所としても知られています。

動物たちとの出会い

約50,000平方メートルの広大な敷地には、130種以上500頭羽以上の動物たちが暮らしています。山口県内唯一の本格的な動物園として、市内外から年間約30万人の来園者が訪れます。特に、夏期に行われる夜間開園は、幻想的な雰囲気の中で動物たちを観察できる特別な機会として人気を集めています。

園内には、様々な動物たちが展示されています。アジアの熱帯雨林ゾーンでは、スリランカゾウやマレーグマ、コツメカワウソなど、熱帯地域に生息する動物たちを間近で見ることができます。ペンギンプールでは、フンボルトペンギンが泳ぐ姿を楽しむことができます。また、周南の里ふれあいゾーン「るんちゃ♪るんちゃ」では、ウサギやモルモットなど、小動物と触れ合うことができます。

教育と保護活動への取り組み

周南市徳山動物園は、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。職場体験学習や学習プログラムなどを実施し、子どもたちの教育活動に力を入れています。幼稚園児の遠足先としても人気があり、動物を通して自然への関心を高める場となっています。

かつては、天然記念物であるカラスバトの繁殖や、山口県東部鳥獣保護センターとしての役割も担っていました。多くの野鳥や野生動物を保護していましたが、飼育体制の維持が困難になったため、現在は保護活動は休止しています。

歴史と未来

1960年、徳山市立動物園として開園し、以来、地域に愛される動物園として発展を続けてきました。過去には、アフリカゾウ「マリ」やホッキョクグマ「ユキ」など、多くの動物たちが園を彩りました。「マリ」は、周南市出身の詩人・まど・みちおの詩にも詠まれ、人々の記憶に刻まれています。

現在も、園のリニューアル計画が進められており、2027年度の完成を目指して整備が進められています。スリランカゾウの導入や、新しい展示施設の建設など、更なる魅力的な動物園を目指した取り組みが続けられています。

アクセスと情報

車、電車、バスなど、様々な交通手段でアクセスが可能です。年間パスポートもあり、何度も動物園を訪れたい方にもおすすめです。また、提携施設や協力店との連携により、来園者への特典も提供されています。公式サイトやSNSを通じて、最新のイベント情報や動物たちの様子を確認することができます。

周南市徳山動物園は、動物との出会い、自然との触れ合い、そして歴史と文化に触れることができる、魅力あふれる動物園です。家族連れから大人まで、幅広い世代が楽しめる場所となっています。

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