和歌山マリーナシティ

和歌山マリーナシティについて

和歌山マリーナシティ（わかやまマリーナシティ、Wakayama Marina City）は、和歌山県和歌山市の沖合に広がる人工島です。1994年に開催された世界リゾート博に合わせて開発が進められ、松下興産が手がけて作り上げたこの島は、今日でも人気の観光地となっています。

開発の背景

和歌山マリーナシティは、開発総面積が65ヘクタールに達し、その内49ヘクタールが陸地、16ヘクタールが水面です。1989年に工事が始まり、1994年に完成しました。この人工島には、様々な施設が集まっており、特に家族連れに人気のテーマパーク「ポルトヨーロッパ」や宿泊施設の「和歌山マリーナシティホテル」（旧ロイヤルパインズホテル）が特徴的です。

施設の紹介

人工島内には、リゾートマンションやヨット倶楽部も用意されています。ヨット倶楽部は、国土交通省から海の駅に登録されており、海に親しむ場としても利用されています。また、2016年には入島者数が約300万人に達し、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

造成にあたっては、旧下津町の土砂採集場から埋立用の土砂が調達されました。バブル景気の時代には、さらにリゾート開発が計画されることもありましたが、その後はメガソーラー施設や蚊取り線香の工場がそびえたつ結果となりました。

イベントとアクティビティ

2015年以降、和歌山マリーナシティは全国高等学校総合体育大会ヨット競技大会が開催される場所として固定されています。また、2015年12月には和歌浦一帯が「みなとオアシス」として登録され、地域の魅力を発信する試みも始まっています。

2018年には、和歌山県が統合型リゾートの候補地にマリーナシティを指定し、新たな開発計画が立てられました。しかし、その後のコロナ禍で計画が変更され、売却される運びとなりました。

2020年には、東京オリンピックの聖火リレーのセレブレーション会場としても利用され、地元の公募から選ばれた多くの聖火ランナーが島を駆け抜けました。

主な施設一覧

• - ポルトヨーロッパ: 地中海をテーマにしたテーマパーク。
• - ドルフィンパーク: バンドウイルカとのふれあい体験が楽しめる施設。
• - 和歌山マリーナシティホテル: 旧ロイヤルパインズホテルで、高級宿泊施設。
• - 黒潮市場: 新鮮な魚介類の解体ショーなどが行われるマーケット。
• - 紀ノ国フルーツ村: 地元のフルーツが楽しめるエリア。
• - 紀州黒潮温泉: 温泉施設。
• - 釣り公園・海洋釣り堀: 釣り愛好者に最適なスポット。
• - 和歌山マリーナ: 公共のマリーナ。
• - ヨット倶楽部: 民間のマリーナ。

アクセス

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和歌山マリーナシティへのアクセスは非常に便利で、南海和歌山市駅やJR和歌山駅からバスまたはタクシーで約30分ほどで到着できます。また、車での訪問も可能で、阪和道の海南インターチェンジからは約10分でアクセスすることができます。周辺には美しい和歌浦や、歴史的な施設も点在しています。

結論

和歌山マリーナシティは、豊富な自然と多様なアクティビティが融合した観光地で、家族連れやカップルにとって理想的なスポットです。多くの魅力ある施設やイベントを通じて、訪れる人々に忘れられない体験を提供しています。

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