国際両備フェリー

国際両備フェリー株式会社について

国際両備フェリー株式会社は、岡山県岡山市に本社を構え、香川県小豆郡小豆島町に本店を持つ海運会社です。この会社は、岡山市の新岡山港から小豆島の土庄港や、高松市の高松港から小豆島の池田港へのフェリー航路を運航しています。

沿革

この会社の起源は1928年に設立された南備海運合資会社に遡ります。1949年には南備海運株式会社が設立され、1960年には南備海運合資会社と合併しました。さらに1969年には、日立タクシーと合併し両備運輸となりました。2007年には、両備運輸と両備バスが合併し、両備ホールディングス株式会社となりました。その後、フェリー部門は内部分社の両備フェリーカンパニーとして運営されました。

2011年には、両備フェリーが分社化され、国際フェリー株式会社も2007年に両備ホールディングスの完全子会社となりました。2020年には国際フェリーが両備フェリーを吸収合併し、会社名を国際両備フェリーに変更しました。また同年8月には、内海フェリーからの支援要請に応じて、その全ての株式を取得し子会社化したのです。2021年には、近隣の高松-池田航路に経営を一元化し、小豆島事業部を設立するとともに、モビリティ事業やECサイト事業にも進出しました。

事業所

本社は岡山県岡山市中区新築港に位置し、高松航路事業部は小豆郡小豆島町池田にあります。さらに、小豆島事業部にはオーキドホテルも含まれ、地域の集客力を高めています。

航路

昔の南備海運時代から続く航路、岡山京橋から始まり、現在は新岡山港から土庄港へのカーフェリー航路が中心となっています。高松港から池田港への国際フェリーの航路も変わらず重要な役割を担っています。

現在の航路

• - 新岡山港 - 土庄港: 1964年に開設され、現在は日8往復運航されています。所要時間は約70分。
• - 高松港 - 池田港: 1964年から運航されており、1日11往復しています。所要時間は約60分。

過去の航路

かつては岡山京橋 - 土庄港間の旅客船航路が主要なものであり、多くの便が運航されていました。

船舶

現在、就航中の船舶には、子供用の遊具を備えた「おりんぴあ」シリーズが含まれており、家族連れにも配慮された内装が施されています。特に「おりんぴあどりーむ」や「第一こくさい丸」などは、子供向けの遊具が充実しており、利用者から好評を得ています。

事故と事件

この会社では数回の事故や事件が報告されており、2019年には船が岸壁に衝突する事故が発生。また、2022年にはトイレ内に「爆弾がある」とのメモが発見され、警察による捜索が行われました。これらの出来事は、利用者に対して安全面での注意を促している事例となっています。

乗り場とアクセス

高松港はJR四国高松駅から徒歩5分の距離にあり、池田港へのアクセスも良好です。特に小豆島への交通は、観光客にとって魅力的なリンクを提供しています。旅行プランも多様で、バスとフェリーがセットになった切符販売も行われています。

関係会社

国際両備フェリーは両備ホールディングスの一部であり、オーキドホテルやその他の関連企業と連携しながら、地域の観光業の発展にも貢献しています。

ウェブサイトやSNSを通じて最新の運航情報を得ることができ、地域住民や観光客からの支持を集めています。国際両備フェリーは、今後も瀬戸内の重要な交通手段として、その役割を果たし続けるでしょう。

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