坂本浩一

坂本浩一のプロフィール

坂本浩一（さかもとこういち）は1970年9月29日に東京都足立区で生まれた日本のスタントマン、映画監督、プロデューサーであり、現在もアメリカ合衆国やニュージーランドで活動を続けている。彼はアルファスタントに所属し、フリーランスのプロデューサー及び演出家としても知られている。坂本は映画や特撮の分野で特に名を馳せており、数多くの作品に携わってきた。彼は足立区立東綾瀬中学校や専修大学松戸高校を卒業したが、同名の別人である坂本浩一（角川書店や富士見書房に所属）とは異なる人物である。

彼の成長とキャリアの始まり

坂本は足立区千住で生まれ、五反野で幼少期を過ごした。小学校3年生の時に埼玉県八潮市に転居。幼少期から映画『ドランクモンキー 酔拳』を観てジャッキー・チェンに強く影響を受け、高校1年生で倉田アクションクラブに入門した。そこで坂本はスタントマンとしての活動を始め、父からは「30歳までに成功しなければ家業を継ぐように」と言われたことが大きなプレッシャーとなった。彼は小柄な体格を生かして、キャラクターショーで戦闘員などの役もこなしながら経験を積んでいった。

渡米後のキャリア

高校卒業後、坂本は映画監督になる夢を追うためにアメリカに渡った。カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の語学学校で英語を学び、その後グレンデール・コミュニティ・カレッジに入学。ここでの学びを通じて『アンダーカバー』でジェフ・プルートの個人アシスタントとしてのチャンスを得た。その後、プルートの提案でアクション監督のアシスタントとして参加し、そこでの経験からスタント業界で地位を確立していく。しかし、プルートとの関係が悪化したことから、参加予定だったいくつかのプロジェクトを辞退したり、一時的な関係の整理をすることもあった。

1992年には先輩や後輩とともにスタントチーム「アルファスタント」を設立し、本格的なワイヤーアクションの技術を加えた。坂本はアクション演出において一貫したクオリティと多様性を追求し、優れたアクション監督としての地位を確立していく。

特撮とパワーレンジャーシリーズ

坂本は『パワーレンジャー』シリーズでの制作においても重要な役割を果たし、アクション監督として多くのシーズンに関与した。特に『パワーレンジャー・イン・スペース』以降は本編監督としても参加し、共同プロデューサーにも昇進。坂本は子供向け番組においてもテンポ感や色調の工夫を取り入れ、視覚的に印象的な作品づくりを心がけている。彼の活動はアメリカの特撮界に新風を吹き込んだ。

家族と人柄

坂本はスタントウーマンの梛野素子と結婚しており、息子の坂本結理はアメリカで芸能活動を行っている。彼自身は明るい性格で、周囲の人々から笑顔や熱意を評価されている。一方で、制作現場ではフレンドリーなコミュニケーションを大切にし、スタッフや俳優との交流を深めながら作品のクオリティを引き上げることに貢献している。彼が制作に関わった多くの作品は、そのアクションの迫力と演出の細やかさからも高い評価を受けている。坂本浩一は今もなお、エンターテインメントの最前線で新しい挑戦をし続けている。

もう一度検索