城端駅

城端駅の概要

城端駅（じょうはなえき）は、富山県南砺市是安に所在し、西日本旅客鉄道（JR西日本）城端線の終点です。1999年に第4回中部の駅百選に認定され、テレビドラマ『最愛』にも使用されたことで注目を浴びています。

歴史

城端駅は1897年に中越鉄道の終着駅として開業し、当初から旅客や貨物の取り扱いを行っていました。1920年に国有化され、1942年には城端線に改称されました。1947年には昭和天皇が当駅を訪れ、木炭の集積場を視察したことが記録に残っています。

1969年には昭和天皇が当駅を発輦し、1987年には国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の一駅となりました。2019年には駅舎リニューアルが完成し、観光案内所も新設されています。

昭和天皇の行幸と植樹祭の起源

1947年、昭和天皇は城端駅にて木炭の出荷状況を視察した際に、植樹活動についても関心を示しました。これを受けて、富山県における初の天皇による植樹が実現し、全国植樹祭の開催に繋がる重要な出来事となりました。富山県はこの流れから植樹祭発祥の地とも言われています。

駅の構造

城端駅は相対式ホームを持つ地上駅で、機回しのための配線が敷かれています。駅舎は木造で開業当時の姿を残していますが、駅務は南砺市観光協会の委託を受けた簡易委託駅として運営されています。また、駅構内には蒸気機関車用の転車台が現存しており、地域の歴史を体現しています。

2020年には地域の有志が転車台の整備を開始し、現在は観光スポットとしても知られています。

利用状況

近年の城端駅の利用状況は、近隣の旅客移動に重要な役割を果たしています。統計によると1日平均の乗車人員は概ね安定していますが、具体的な数字は年ごとに変動があります。駅周辺には多くのバス路線があり、観光地へのアクセスも良好です。

周辺情報

駅周辺には愛宕社や山田川、国道304号線があります。交通も便利で、加越能バスや南砺市営バスが運行されており、観光地へのアクセスが容易です。さらに、駅は地域のイベントにも大いに関与しており、例えば城端むぎや祭りの際には観光客への見送り演舞が行われます。

まとめ

城端駅はその歴史的背景だけでなく、現在も地域資源としての役割を担っています。今後の発展が楽しみな駅であり、訪れた際には是非その魅力に触れてみてください。

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