大橋ボクシングジム

大橋ボクシングジムの概要

大橋ボクシングジムは、横浜市神奈川区に位置するプロボクシングジムです。運営は株式会社フェニックス・プロモーションによって行われており、1994年に元WBC・WBA世界ストロー級王者の大橋秀行によって設立されました。設立当初は「大橋スポーツジム」という名称で運営されていましたが、2002年に改名されました。

成立からの歴史

ジムは、設立から5年後に横浜高校・専修大学・ヨネクラジムの後輩であり、現チーフトレーナーの松本好二が就任。さらに5年後の2004年には、所属選手の川嶋勝重が横浜アリーナでWBC世界スーパーフライ級王座を獲得し、年間最高試合に選ばれる快挙を成し遂げました。このように、ジムは多くの成功を収めてきました。

大橋ボクシングジムでは、月に1回のスパーリング大会やプロテスト合格者によるプレデビュー戦を実施。また、キッズや女子ボクシングの試合も行われており、特に女子ボクシングにおいては、大橋会長が東日本ボクシング協会会長に就任した際に解禁を実現し、女子選手の活躍の場を広げました。2012年には宮尾綾香がWBA女子世界ライトミニマム級王座を獲得し、男女世界王者を輩出するジムとして名を馳せました。

イベントとメディア

ジムはテレビ東京や帝拳プロモーションとの提携により、定期的に世界戦を開催しています。また、「フェニックスバトル」というイベントを後楽園ホールで主催し、過去には花形進率いる花形ジムとの対抗戦が行われたこともあります。このイベントは、かつてはテレビ朝日にて放送され、現在はフジテレビやLeminoなど複数のメディアで放送されています。

2006年から2010年まで、スポンサーである消費者金融のエイワの建物内に大規模な施設を構えていた時期もあります。2010年に神奈川区へ移転した後、旧ジムは「エイワスポーツジム」となり、キックボクシングや空手の指導を行っています。

所属選手とその栄光

大橋ボクシングジムからは多くの世界王者が輩出されています。川嶋勝重をはじめ、八重樫東、宮尾綾香、井上尚弥、井上拓真、武居由樹といった選手が活躍しています。井上選手に関しては、複数の階級でタイトルを獲得しており、その実績は華々しいものです。また、現役選手の中には岡田誠一や清水聡など、国内タイトルを持つ選手も在籍しています。

アクセスと文化

ジムへのアクセスは、横浜駅のきた西口から徒歩約3分と非常に便利です。また、落語家の桂歌蔵はジムの初期の入門者であり、彼の著書『前座修業』ではジムの様子が生き生きと描かれています。これにより、ボクシングジムの文化的な重要性も感じられます。

大橋ボクシングジムは、単なるボクシングのトレーニングの場ではなく、選手たちの夢を支える場所として、今もなお多くの挑戦者を受け入れています。

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