大田郷駅

大田郷駅の概要

大田郷駅（おおたごうえき）は、茨城県筑西市玉戸に所在する関東鉄道常総線の駅です。この駅は、かつて鬼怒川のそばに設けられた三所駅に接続していた常総筑波鉄道鬼怒川線の一部でもありました。

駅の位置と地域

大田郷駅は筑西市の南部、旧下館市のエリアに位置しています。この地域は住宅街を中心に構成されており、周辺には多くの公共施設が点在しています。大田郷駅の西側には住宅が広がり、利用者にとって生活圏の重要な交通手段となっています。

駅の歴史

大田郷駅の歴史は古く、1913年11月1日に常総鉄道の開業と同時に設置されました。1927年には鬼怒川線が開通し、1945年には筑波鉄道（初代）との合併により常総筑波鉄道の駅となりました。1964年には鬼怒川線が廃止され、1965年には鹿島参宮鉄道との合併により関東鉄道の駅となりました。近年では、2009年からICカード「PASMO」の使用が可能となり、2018年には窓口の営業が休止されました。

駅構造

大田郷駅は無人駅であり、相対式ホームを2面持つ地上駅です。ホームは2線あり、下館方面に向かう際には構内踏切を渡る必要があります。取手方面のホームには待合室が設けられていますが、駅舎自体は過去に下館方の東側にあったものの、宅地開発のため現在の位置に新たに移転されています。

利用状況

2022年度における大田郷駅の一日平均乗降人員は328人とされています。この数値は地域の交通網における重要性を示しています。また、近年の乗車人員の推移についても注目されています。

駅周辺の施設

駅の近くには、いくつかの重要な施設があります。例えば、正栄デリシィ本社工場、茨城県立県西生涯学習センター、平仁会下館病院、茨城県立下館工業高等学校、筑西市立大田小学校、茨城県立筑西産業技術専門学院、下館西方郵便局などがあり、地域住民にとって様々なサービスを提供しています。

バス路線

大田郷駅には「大田郷駅前」停留所が設けられており、筑西市内を運行するバスが発着します。特に関東鉄道が受託運行するバスは、平日に下館駅北口行き、土休日には下館駅南口行き、また玉戸駅行きの便があり、日中の時間帯に運行されています。

隣の駅

隣接する駅は、関東鉄道常総線の黒子駅と下館駅です。黒子駅は大田郷駅の一つ前の駅で、下館駅は一つ後の駅となります。かつては鬼怒川線もこの地域で運行されていましたが、現在はその路線は廃止されています。

大田郷駅は、歴史深い駅でありながら、地域の生活に根ざした交通の中心として役立っています。

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