大鶴駅

大鶴駅の概要

大鶴駅（おおつるえき）は、大分県日田市大字大肥に位置するJR九州バスが運行する日田彦山線BRT（BRTひこぼしライン）のバス停留所です。元々は九州旅客鉄道（JR九州）の日田彦山線の鉄道駅でしたが、2017年に発生した九州北部豪雨の影響で、現在その運行は休止状態にあります。

歴史の流れ

大鶴駅は1937年8月22日に彦山線夜明駅 - 宝珠山駅間の開通に伴い開業しました。長い歴史を持つこの駅は、1962年10月1日には貨物取扱が廃止され、1971年には業務委託駅となります。そして1984年2月1日には荷物扱いが廃止され、わずか2週間後の2月15日には無人化が進められました。

1987年4月1日に国鉄分割民営化が行われ、駅はJR九州の管理下に移りました。2010年には新しい木造駅舎が完成し、地域のシンボルともなっていますが、2017年の豪雨で鉄道路線が休止することになります。その後、バスによる代行輸送が駅前から始まり、さらに2023年には日田彦山線BRTの運行が新たに開始され、乗降場が国道211号上に設けられました。

駅の構造と特徴

大鶴駅は、国道211号沿いに設置されたバス停留所であり、周囲には木材で作られた酒枡をイメージした待合ブースが設けられています。一方で添田方面には、シンプルな駅サインのみが存在し、特に特徴は薄いです。鉄道休止前の構造は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅でした。

無人駅化が進められた1984年以降も、古い木造駅舎は残存していましたが、2010年に新しい駅舎が完成しています。BRTの運行が始まっても、かつての駅舎はそのまま残っており、駅の歴史を物語っています。

利用状況

大鶴駅の利用状況に関しては、1965年度には乗車人員が141,965人を記録し、定期利用者と定期外利用者がともに多かったことが伺えます。2014年度には乗車人員が10,935人に減少していますが、それでも地域にとっては重要な交通拠点となっています。ここからのアクセスは便利なものの、駅としての機能は変わってきています。

一日平均乗車人員については、各年度の日数で割った値となり、地域の交通の変化を反映しています。鉄道が運休となる中、BRT駅が設置されたことで多くの利用者が新たな交通手段を求めているのです。

駅周辺の情報

大鶴駅の周辺には、利用されていない駅舎があり、現地のイベント会社が地域の活性化に向けてその有効活用を検討しています。周辺には日田市立静修小学校や大明小中学校などの教育施設が存在しており、これらの学校が徒歩圏内に位置しています。また、国道211号沿いには大鶴郵便局や諸筋橋、日田市大鶴振興センターといった便利な施設が点在しています。

このように、大鶴駅は過去の歴史と現代のBRTの運行が交錯する場所として、地域交通の重要な拠点であり続けています。地元の活性化や観光振興にも期待が寄せられている駅として、今後の展望が楽しみです。

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