天王寺ミオ

天王寺ミオ本館：天王寺エリアのランドマーク

天王寺ミオ本館は、大阪府大阪市天王寺区に位置する、JR天王寺駅と直結した大型商業施設です。地上12階、地下2階建ての鉄骨造りで、高さは59.9メートルにも及びます。延床面積は59,260平方メートル、店舗面積は39,000平方メートル、約350もの多彩なショップが軒を連ねています。

開発の経緯と名称の由来

天王寺ミオ本館は、かつて南海天王寺支線天王寺駅があった跡地と関西線ホーム上に建設されました。1993年まで営業していた南海天王寺支線の廃止後、1995年9月14日に開業しました。当初は南海グループ主導で「てんのうじCITY」という仮称で計画が進められていましたが、バブル経済崩壊によるコスト高騰の影響を受け、南海グループはプロジェクトから撤退。その後、JR西日本グループが主導権を握り、「天王寺ミオ」として開業することとなりました。

現在の愛称である「ミオ」は、開業前に一般公募によって決定されました。イタリア語で「私の」を意味する「Mio」を由来とし、「Mio天王寺（私の天王寺）」という意味合いと、「澪標（みおつくし）」の「みお」にも通じる、親しみやすいネーミングとなっています。2011年には、運営会社の合併に伴い、「天王寺ミオ」から「天王寺ミオ本館」に改称されました。

アクセスと館内構成

JR天王寺駅とは1階の中央コンコースと東口コンコースで直結しており、非常にアクセスしやすい立地です。Osaka Metro御堂筋線天王寺駅からも地下街を経由して容易にアクセスできます。隣接する天王寺ミオプラザ館とは2階にある連絡通路でつながっており、あべのハルカス近鉄本店や近鉄南大阪線大阪阿部野橋駅へも徒歩圏内です。

館内は、1階から7階までが主にファッションや雑貨などのフロア、8階と9階は音楽関連ショップやスポーツ用品店、10階と11階はレストランフロア（ミオレス10、ミオレス11）となっています。最上階である12階には、イベントや展示会などに利用可能なMIOホールがあります。3階には郵便局も入居しています。多くのショップの開店時間は午前11時です。また、別棟に駐車場ビルがあり、レストランなどのテナントも入居しています。

主要テナントと沿革

天王寺ミオ本館には、新星堂、山野楽器ロックイン、無印良品、PLAZA、Francfranc、靴下屋、ABCマート、ザ・スーパースーツストア、モンベル、紀伊國屋書店、千鳥屋、甘党まえだ、ぼてぢゅう、スイーツパラダイス、スマホ修理王など、多様なジャンルのテナントが出店しています。過去には、NOVA、スポーツタカハシ、マクドナルドなども出店していました。

天王寺ミオ本館は、JR西日本グループが運営する商業施設として、天王寺エリアの活性化に大きく貢献しています。その歴史と、多様なテナントによる魅力的な空間は、多くの人々にとって、ショッピングやエンターテイメントの拠点となっています。

運営

開業当初は、天王寺ターミナルビル株式会社が運営していました。その後、運営会社の合併や株式取得を経て、現在はJR西日本SC開発株式会社が運営しています。

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