天理医療大学

天理医療大学について

天理医療大学（てんりいりょうだいがく）は、奈良県天理市別所町に所在する私立大学であり、学校法人天理よろづ相談所学園により2012年に設立されました。この大学は、天理よろづ相談所病院を母体としており、医療系の専門性を持つ二つの学科、すなわち看護学科と臨床検査学科を設置しています。

歴史と沿革

天理医療大学の起源は1967年に創設された天理高等看護学院と天理衛生検査技師学校にさかのぼります。2012年にこの大学が設立されたことで、これらの前身校が培った教育理念と実績が引き継がれ、看護師や臨床検査技師の養成に注力されています。大学の設立からさかのぼること1935年、天理よろづ相談所病院が設立され、その後1966年に財団法人として認可されました。以降、医療技術者の養成が進められ、2012年には大学として新たな道を歩み始めたのです。

年表

• - 1966年: 天理よろづ相談所が設立。
• - 1967年: 天理高等看護学院と天理衛生検査技師学校を設置。
• - 2012年: 天理医療大学が設置され、看護学院と医学技術学校の生徒募集を停止。
• - 2023年: 学校法人天理よろづ相談所学園が解散し、天理大学へ統合。

教育理念と学問

当大学の建学の精神は「人に尽くすことを自らのよろこびとする」というもので、これを基にした教育が展開されています。学生は、看護師や臨床検査技師としての高い技術を身につけることを目指し、実践的かつ理論的な学びを展開していくことが求められます。また、天理教の思想が教育方針に取り入れられており、精神的な側面にも重要な役割が与えられています。

学生活動と施設

天理医療大学では、学生生活をより充実させるために、学園祭として「天医祭」が開かれています。また、学生食堂や寮などの施設も完備されており、学生が快適に学ぶ環境が整えられています。特に女子学生寮「別所よろこび寮」と男子学生寮「おやさと一号館」の存在は、学生間の交流を深める重要な場となっています。

組織と関係校

天理医療大学には、医療学部が設置されており、その中に看護学科と臨床検査学科が含まれています。残念ながら大学院や専攻科は存在しませんが、図書館が附属しており、学生や教職員にとって非常に貴重な情報源となっています。また、この大学は天理大学や天理看護学院、天理医学技術学校と密接な関係を持っており、相互に協力しながら教育の質を高めています。

現状と未来

2023年に統合された後、天理医療大学の名称は消えましたが、その教育理念や精神は引き継がれ、天理大学医療学部として新たな歴史を刻むこととなります。今後も、医療分野での豊富な専門知識を持ったプロフェッショナルを育成することに貢献し続けるでしょう。

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