奈半利駅

奈半利駅について

奈半利駅は、高知県安芸郡奈半利町に位置する土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の終着駅です。駅番号はGN21で、高知県内の鉄道駅としては最東端にあります。この駅は、かつて国鉄阿佐線として計画されていた路線の終点であり、当初は室戸や甲浦方面への延伸が予定されていましたが、最終的に土佐くろしお鉄道の路線としてはこの駅までとなりました。

歴史

2002年7月1日に、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の終着駅として開業しました。2021年4月1日には、駅業務が簡易委託化され、駅1階にある物産館「無花果」がその業務を受託しています。2023年8月30日には、阿佐海岸鉄道DMVの当駅前発着便初運行記念イベントが開催されましたが、このDMV乗車は事前抽選制となりました。

駅構造

奈半利駅は、単式ホーム1面1線を有する高架駅です。到着した列車はそのまま折り返す構造となっています。夜間停泊の設定はありません。当初、室戸・甲浦方面への延伸を考慮した構造で計画されていましたが、最終的には延伸しない前提で建設されました。

駅施設

駅は安芸駅が管理する簡易委託駅で、自動券売機が設置されています。列車停車時間は短いですが、夜間には40分から1時間停車する列車もあります。改札口とホームは3階にあり、階段またはエレベーターでアクセスできます。奈半利港一帯は「みなとオアシス」に登録されており、1階の物産館「無花果」は、みなとオアシス奈半利を構成する施設の一つとして、ごめん・なはり線のグッズ販売や出札業務を行っています。2階は町民ギャラリー、3階には海側の眺望の良いオープンデッキスペースとイタリアンレストランがあります。

特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は、当駅到着後、後続の定期列車との兼ね合いから、すぐに田野駅まで回送され、そこで車内整備が行われた後、再度当駅まで回送されます。

駅周辺

駅の北側には国道55号が通っており、その沿線には飲食店、銀行、コンビニエンスストアなどが徒歩圏内にあります。また、駅の北側1.5kmには阿南安芸自動車道北川奈半利道路の芝崎ICがあります。

観光情報

駅周辺には、以下の観光スポットがあります。

北川村方面：モネの庭マルモッタン、中岡慎太郎館、北川温泉（いずれも北川村バス利用）
奈半利町内：旧野根山街道史跡、伝統的建造物群、二重柿、サンゴ（グラスボート運航）

バス路線

以下のバス路線が利用可能です。

高知東部交通
安芸駅・安芸営業所方面（日中1時間に1本程度）
室戸岬経由室戸世界ジオパークセンター行（海の駅東洋町・甲浦岸壁方面は室戸世界ジオパークセンターで乗換）（日中1時間に1本程度）
北川村村営バス（いずれの路線も1日数便のみ運行、デマンド区間あり、日曜運休）
モネの庭・野友・柏木（中岡慎太郎館）・小島（北川温泉）・島・久江ノ上・久木方面
田野ふれあいセンター方面

イメージキャラクター

奈半利駅のイメージキャラクターは「なは りこちゃん」です。駅員の服装をした女の子で、後免駅のキャラクター「ごめん えきお君」とお揃いのデザインとなっています。帽子には「NAHARI」と書かれています。このキャラクターのモニュメントは、駅の西側道路沿いに設置されています。

その他

ごめん・なはり線記念ソングとして発売されたアルバム『いいなぁ安芸（アキ）』には、「ルンルンナハリ」というタイトルで、奈半利駅に関するオリジナルソングが収録されています。この曲は、やなせたかしが作詞・作曲を手がけ、やなせたかし、大和田りつ子、岡崎裕美が歌っています。

隣の駅

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線
田野駅 (GN22) - 奈半利駅 (GN21)

外部リンク

主要駅のご案内 奈半利駅 - 土佐くろしお鉄道
土佐くろしお鉄道 奈半利駅 発車時刻表
ゴトゴトWeb - ごめん・なはり線活性化協議会
みなとオアシス奈半利 - 四国地方整備局

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