奈古駅

奈古駅について

奈古駅（なごえき）は、山口県阿武郡阿武町大字奈古の岡田橋に所在する、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線に属する駅です。この駅は、かつて「さんべ」や「ながと」といった急行列車が停車していたこともありましたが、1997年のダイヤ改正以降は、普通列車のみが停車するようになりました。

特に、近隣に山口県立萩高等学校奈古分校があるため、学生の通学客が多いのが特徴です。2016年の改正までは、長門市駅と当駅間での区間運転も行われていましたが、現在は隣の木与駅発着に変更されています。

駅の歴史

奈古駅は、1929年4月24日に美禰線（現・山陰本線）の終着駅として開業しました。開業当初から、客貨の取り扱いが開始されました。1931年には美禰線が延伸され、途中駅となりました。さらに1933年には、当駅を含む一部区間が山陰本線に編入され、正式に山陰本線の駅となりました。

1979年には貨物の取り扱いが廃止され、1980年には集中豪雨による斜面崩壊の影響で、奈古駅から長門大井駅間が一時不通となりましたが、その後復旧しました。その後も1984年には荷物の取り扱いが廃止され、1985年には無人駅になりました。1987年には国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となりました。

2012年には、列車の発着が上下線とも同一のホームで行われるようになり、駅舎側のホームが利用されています。2016年には、当駅が折り返しの運行をしていた列車が隣の木与駅発着に変更されました。

駅の構造

奈古駅は、長門市方面行きに右側に単式ホームを1面1線有する地上駅です。以前は相対式ホーム2面2線を有していましたが、2012年の改善により現在の形態になりました。また、この変更に伴い跨線橋が撤去されています。

駅舎は木造で、長門鉄道部の管理する簡易委託駅です。早朝と夕方以降は無人となりますが、その時間帯でも利用されることがあるため、利用者が安心できる環境が整えられていると言えます。

利用状況

近年の1日あたりの平均乗車人員については、近くの駅と比較すると少ないものの、特に通学時間帯には多くの学生が利用しています。

駅周辺の施設

駅の周辺には、阿武町役場や道の駅阿武町、奈古郵便局といった公共施設があります。また、山口県立萩高等学校奈古分校や阿武町立阿武中学校、阿武町立阿武小学校といった教育機関も近隣にあります。

交通アクセスとしては、国道191号が接近しており、防長交通のバス路線も利用可能です。また、萩近鉄タクシーが運行する、東萩方面や須佐、石見空港方面へのアクセスが提供されています。

隣接する駅

奈古駅の隣駅は、木与駅と長門大井駅であり、山陰本線の重要な交通路の一部となっています。これにより、地域住民の交通手段としての役割を果たしているのです。

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