奈良橋陽子

奈良橋陽子のプロフィール

奈良橋陽子（ならはし ようこ）は、1947年6月17日生まれの日本の著名なキャスティングディレクター、演出家、映画監督、劇作家、作詞家、英会話教育者として知られています。彼女はアップスアカデミー（UPS）を代表し、モデル・ランゲージ・スタジオ（MLS）の会長を務めています。千葉県市川市出身で、国際基督教大学で言語学を専攻し卒業しました。

家族と背景

父親は外交官の奈良橋一郎で、家族は5歳の時にカナダに渡り、その後日本に帰国しました。聖心インターナショナルスクールを卒業後、大学でジョニー野村と出会い結婚しました。二人の子供をもうけたものの、結婚生活は長続きせず離婚。お子さんは長男が俳優の野村祐人、長女が女優・演出家の米倉リエナです。

キャリアの始まり

彼女はニューヨークのネイバーフッド・プレイハウスで演技を学び、ジョニー野村と共にプロダクションを設立後、バンド「ゴダイゴ」のプロデュースや多くの楽曲の作詞を手がけました。また、演出家としても、別所哲也や藤田朋子、今井雅之、川平慈英などの著名な俳優を現代演劇界やテレビ業界に送り出しています。

1974年に、ニューヨークアクターズスタジオをモデルにした幼児向け英会話学校「モデル・ランゲージ・スタジオ（MLS）」を設立。1992年には企画制作会社「ユナイテッド・パフォーマーズ・スタジオ（UPS）」を設立し、1998年には俳優養成機関「アップスアカデミー（UPS）」を開設しました。これにより国際的な活動を行う俳優の育成を目指しています。

文化的貢献

奈良橋は東京学生英語劇連盟を総監督し、また『セサミストリート』の日本語版解説を監修するなど、日本と英語圏の文化の橋渡しを行ってきました。彼女の手掛けた作品には、1970年代から現在に至るまで様々な舞台や映画があり、特にハリウッドを舞台とした作品に多く関わっています。映画『ラストサムライ』や『SAYURI』など、数多くの作品でキャスティングやプロデューサーとして活躍しています。

著書と教育活動

彼女は2014年9月に回想記『ハリウッドと日本をつなぐ』を出版し、これまでの経歴や経験を元に文化交流の重要性を述べています。教育顧問としても関わる映画・俳優の専門学校「東京俳優・映画&放送専門学校」では、数多くの俳優を育ててきました。

参加作品と影響

奈良橋陽子の主な参加作品には、映画『ヒマラヤ杉に降る雪』のキャスティングや『ジャンパー』のキャスティング等があります。彼女は日本のエンターテインメント界に広く影響を与えてきており、その成果は今でも色あせることがありません。

結論

多彩なキャリアと影響力を持つ奈良橋陽子は、今でも日本の文化界で活躍し続けています。彼女の活動は、後進の育成に寄与し、国際的な文化交流において多大な貢献を果たしています。

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