奥村組

株式会社奥村組：歴史と革新を刻む総合建設会社

1907年創業の株式会社奥村組は、大阪市に本店を置き、東京にも本社を構える総合建設会社です。企業メッセージである『建設が、好きだ。』に表れているように、同社は建設業界への強い情熱と社会貢献への強い意志を持って、数々のプロジェクトに携わってきました。

強固な技術基盤と豊富な実績

奥村組は、免震技術とシールド工法において高い技術力を有しています。1986年には日本初の実用免震ビルとなる技術研究所管理棟を完成させ、その技術は建築物だけでなく、博物館の展示ケースや灯台のレンズ保護にも応用されています。一方、シールド工法においては、1965年に日本初の泥水式シールド工法「OCMS工法」を開発。以来、国内外で数多くの施工実績を積み重ね、その施工延長は国内トップレベルを誇ります。グループ会社である奥村機械製作株式会社は、シールドマシンなどの製造を手掛けており、技術開発から施工まで一貫した体制を構築しています。

攻めの広報戦略と新規事業への挑戦

2018年からは「攻めの広報」を掲げ、広告宣伝費を大幅に増額。大阪国際女子マラソンへの協賛や、女優の森川葵さんを起用したインパクトのあるテレビCMを展開するなど、積極的な広報活動を通じて企業イメージの向上を図っています。2024年には、野球選手・吉田正尚さんを起用した新しいCMも発表されました。

近年では、不動産事業の強化に加え、バイオマス発電事業、いちご栽培・出荷事業、水産養殖事業など、新規事業への積極的な投資を行っています。バイオマス発電所は北海道と福島県に建設され稼働を開始しており、水産養殖事業ではトラフグの試験販売も開始されました。これらの新規事業は、同社の事業領域の拡大と持続可能な社会への貢献に繋がる取り組みとして注目されています。

2023年には、「MINATO Accelerator」に参画し、さらに産官学民連携拠点となる「クロスイノベーションセンター」を東京に開設。これらの取り組みは、イノベーション創出に向けた同社の強い意思を示しています。

さらに、2024年には戸田建設、西松建設と共同で土木工事プラットフォームの構築に着手。システム連携やデータ活用を通じて、土木工事の効率化と品質向上を目指しています。

歴史と社会貢献

奥村組の歴史は、1907年に創業者の奥村太平が個人企業として土木建築請負業を開始したことに遡ります。以来、通天閣の再建、奈良県庁舎建築、JR六甲道駅復旧工事など、数々のランドマーク的建造物や社会インフラ整備に携わってきました。特に阪神・淡路大震災の際に、JR神戸線六甲道駅の迅速な復旧工事を成し遂げたことは、高い評価を得ています。この功績は、ドラマ『BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸』のモデルにもなっています。

企業理念と未来

「堅実経営」と「誠実施工」を信条とする奥村組は、創業者の「お客さまに安心してお使いいただけるモノを納め、長きにわたってお守りする」という信念を継承し、社会のニーズに応える企業を目指しています。

技術力、積極的な事業展開、そして社会貢献への強い意志を持つ奥村組は、日本の建設業界を牽引する存在として、これからも成長を続けていくでしょう。

主要な施工実績（一部抜粋）

二代目通天閣
奈良県庁舎
あべのハルカス
関西国際空港
横浜スタジアム
海ほたる
高知アンパンマンミュージアム
JR六甲道駅復旧工事

これらの実績は、奥村組の高い技術力と社会への貢献を物語っています。

もう一度検索