奥津軽いまべつ駅

奥津軽いまべつ駅について

奥津軽いまべつ駅（おくつがるいまべつえき）は、青森県東津軽郡今別町に位置するJR北海道の新幹線と海峡線の駅です。当駅は、青函トンネルの竜飛口からおよそ6キロメートルの地点にあり、避難・消火設備や保守拠点である奥津軽保守基地を併設しています。これは本州最北端にある新幹線の停車駅であり、特にJR北海道の管轄に属する旅客駅としては本州に位置する唯一の駅、さらにJR九州、JR北海道、JR四国を含む三島会社のネットワーク上で唯一の駅という特異な立ち位置を持っています。

駅の概要

奥津軽いまべつ駅では、北海道新幹線の「はやぶさ」および「はやて」が合計13往復のうち、7往復14本が停車します。この駅は、例え位置は本州側にありながら、北海道新幹線の一環である特異な条件を有しています。特に、駅周辺には道の駅いまべつがあり、旅客の便を図るために連絡通路が整備されています。これにより近隣の津軽二股駅からのアクセスも可能となっています。

駅の歴史

奥津軽いまべつ駅の設置に関する計画は、青函トンネルの在来線取り付け部の構想に遡ります。当初は新津軽二股信号場として計画されていましたが、地域住民の要望により1988年に海峡線の津軽今別駅として旅客駅が開業しました。その後、1998年に北海道新幹線のルートが決定し、新駅設置の話が進む中で2016年3月26日に、津軽今別駅が廃止され、同地に新たに奥津軽いまべつ駅が開業しました。この駅の開業は、北海道新幹線の新[[青森駅]]から新函館北斗駅間の営業運転開始に伴っています。

駅の構造

奥津軽いまべつ駅は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅であり、アクセスが便利な橋上の構造です。新幹線のホームは263メートルの長さを有し、可動式ホームドアが設置されています。また、駅舎は3階建てで、津軽海峡の季節を感じさせる新しいデザインが施されています。さらに、駅は高台に位置しており、昇降棟は約25メートルの高さがあります。

利用状況と周辺施設

利用状況に関して、奥津軽いまべつ駅は新幹線駅の中で最も乗車人員が少なく、開業当初の11か月間では1日平均乗車人員が約60人にとどまっています。これは駅が周辺の都市から距離があるため、アクセスが難しいことが一因と考えられます。

駅周辺には、道の駅いまべつや今別町総合体育館があり、公共交通機関も整備されています。今別町では、新幹線を利用する町民向けに定期券の料金助成制度を設けており、通学や通勤に役立てられています。また、今別町巡回バスが運行されており、駅へのアクセスが提供されています。

結論

奥津軽いまべつ駅は、その立地条件や歴史的背景を踏まえると、青森県の新幹線ネットワークにおいて重要なポイントの一つとして機能していることがわかります。未だ利用者数は少ないものの、地域住民や訪問客の利便性向上に向けた取り組みが続いています。

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