安堂駅

安堂駅：大阪府柏原市の近鉄大阪線沿線に位置する駅

安堂駅は、大阪府柏原市安堂町に位置する、近畿日本鉄道（近鉄）大阪線にある駅です。駅番号はD17。地上駅であり、相対式2面2線のホーム構造を持ち、橋上駅舎を備えています。改札口は1ヶ所のみで、ホームの有効長は6両分となっています。

歴史

安堂駅は、1927年（昭和2年）7月1日、大阪電気軌道八木線（現在の大阪線）の恩智～高田（現在の大和高田）間の開通と同時に開業しました。その後、幾度かの会社合併を経て、1944年（昭和19年）6月1日には近畿日本鉄道の駅となりました。1999年（平成11年）12月には、利便性向上のため橋上駅舎へと改築されました。この改築により、駅の出入口は南西、南東、北西の3ヶ所となりました。橋上駅舎化以前は、上り線ホーム大和八木寄りに改札口があり、下り線ホームへは構内踏切を渡る必要がありました。2007年（平成19年）4月1日からはICカード「PiTaPa」の利用が可能になり、2012年（平成24年）3月20日には区間準急の停車駅となりました。

興味深いことに、1932年（昭和7年）1月の亀ノ瀬トンネル崩壊による関西本線（柏原～王寺間）運休時には、同年6月から12月まで、柏原駅南方900メートル地点に「柏原仮乗降場」が設置され、安堂駅と隣接して運用されました。この仮乗降場を活用し、下田駅（現在の近鉄下田駅）での和歌山線接続により、大軌線を用いた関西本線の代替輸送が行われました。

駅構造と設備

近鉄八尾駅が管理する有人駅です。PiTaPaとICOCAに対応した自動改札機と自動精算機（回数券カードおよびICカードのチャージに対応）が設置されています。駅舎は、3ヶ所の出入口を持つ橋上駅舎となっており、バリアフリーにも配慮されています。

利用状況

安堂駅の1日あたりの乗降人員は、近年では2000人台前半で推移しています。近年における具体的な数値は、2023年11月7日時点で2,283人、2022年11月8日時点で2,274人、2021年11月9日時点で2,110人などとなっています。変動はありますが、比較的安定した利用状況を示しています。

駅周辺

安堂駅周辺には、柏原市役所、柏原市民会館（リビエールホール）、柏原上市郵便局などの公共施設の他、柏原市立堅下南小学校、柏原市立堅下南中学校などの教育施設も立地しています。また、近鉄南大阪線と接続する柏原南口駅も比較的近くにあります。さらに、石神社、セブンツーセブン工場、早川繊維工業本社といった施設もあります。交通面では、柏原市役所（駅西南西約300メートル）に、柏原市市内循環バス「きらめき号」の「市役所前」停留所が設置されています。このバスは運賃無料、平日のみ運行です。道明寺駅方面と大阪線を跨って乗車する場合は、定期乗車券のみキロ程が通算されます。

隣の駅

快速急行、急行、準急は安堂駅を通過します。

まとめ

安堂駅は、近鉄大阪線沿線において、地域住民の生活を支える重要な拠点となっています。周辺環境、歴史、そして駅施設の整備状況などを踏まえると、利用者にとって利便性の高い駅であると言えるでしょう。今後ますますの地域発展に貢献していくことが期待されます。

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