宮ノ平駅

宮ノ平駅 (みやのひらえき) - 青梅の自然に抱かれた駅

宮ノ平駅は、東京都青梅市日向和田二丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）青梅線の駅です。駅番号はJC63。青梅駅から一つ奥多摩寄りに位置し、豊かな自然に囲まれた静かな駅です。

歴史

宮ノ平駅は、その歴史を大正時代に遡ります。

1914年（大正3年）4月1日：青梅鉄道（後の青梅電気鉄道）の貨物駅として開業。当初は石灰石のみを取り扱っていました。
1919年（大正8年）3月1日：一般貨物の取り扱いを開始し、駅としての役割を広げました。
1923年（大正12年）4月1日：旅客営業を開始。地域住民の足として利用されるようになります。
1944年（昭和19年）4月1日：青梅電気鉄道が国有化され、運輸通信省青梅線の駅となりました。
1958年（昭和33年）4月10日：荷物扱いが廃止されました。
1969年（昭和44年）7月1日：貨物の取り扱いを完全に廃止し、旅客駅としての機能を強化しました。
1971年（昭和46年）2月1日：無人化。駅員が配置されない駅となりました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となりました。
2002年（平成14年）2月8日：ICカード「Suica」の利用が可能となり、利便性が向上しました。
2009年（平成21年）8月：プレハブの仮設駅舎を撤去し、新駅舎の建設を開始。
2009年（平成21年）11月24日：現在の駅舎が供用開始。
2010年（平成22年）3月：自由通路およびホーム奥多摩方に上家が設置され、駅の機能性が向上しました。
2018年（平成30年）1月11日：自動券売機での切符の発売、ICカードのチャージ等が終了しました。
2019年（平成31年）4月1日：名誉駅長が配置され、地域との連携を深めています。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅で、ホームから跨線橋が伸びています。階段を上りきると左右に分かれる構造です。

青梅駅が管理する無人駅ですが、JR東日本OBが名誉駅長として、駅および駅周辺の美化活動を行うボランティアとして活躍しています。

2009年11月に供用開始された駅舎には、きっぷうりば・トイレ・待合室が備わっています。以前は増改築を繰り返した木造駅舎がありましたが、老朽化のため解体されました。

Suica簡易改札機が設置されており、上り本線側に入場用、下り本線側に出場用として、1台ずつ設置されています。

ホーム有効長は4両分ですが、10両対応の側線が1本あり、青梅駅発着電車の車両留置に使用されています。

駅周辺

駅周辺には、以下のようなスポットがあります。

青梅街道（国道411号）：駅のすぐそばを通る主要道路です。
臨川庭園：美しい庭園で、四季折々の風景を楽しめます。
多摩川：自然豊かな多摩川が流れています。
和田乃神社：地域の信仰を集める神社です。
青梅消防署日向和田出張所：地域の安全を守っています。
青梅丘陵ハイキングコース：採石場の近くに入口があり、気軽にハイキングを楽しめます。

駅前からは西東京バスの路線バスが発着しており、ケーブル下や青梅駅、つるつる温泉などへのアクセスが可能です。

利用状況

2010年（平成22年）度の1日平均乗車人員は504人です。近年は利用者が減少傾向にあります。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）
青梅線（東京アドベンチャーライン）
* ■各駅停車：青梅駅 (JC62) - 宮ノ平駅 (JC63) - 日向和田駅 (JC64)

宮ノ平駅は、青梅の自然と歴史を感じられる、魅力的な駅です。ハイキングの拠点としても利用されています。

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