富士急ハイランド駅

富士急ハイランド駅の概要

富士急ハイランド駅（ふじきゅうハイランドえき）は、山梨県南都留郡の富士河口湖町船津に所在の鉄道駅で、富士山麓電気鉄道の富士急行線に属します。駅番号はFJ17で、副駅名は「トーマスランド」となっており、全国的に知られる観光地である富士急ハイランドへの玄関口としての役割を果たしています。この駅には全ての列車が停車し、観光客や地元住民にとって便利なアクセスを提供しています。

歴史

富士急ハイランド駅は、1961年12月1日にハイランド駅として開業されました。この駅は、日本国内初のカタカナでのみ表記された名称を持つ駅でもありました。その後、1978年には業務が委託化され、1981年に現在の「富士急ハイランド駅」に改称されることとなりました。2015年には、ICカード「Suica」が利用できるようになり、利便性が向上しました。

さらに、2020年には、人気キャラクター『きかんしゃトーマス』の原作の出版75周年を記念して、駅舎やホームがリニューアルされ、「トーマスランド」という副駅名が新たに導入されました。また、駅構内に新たにトイレも設置されました。2022年には富士急行の鉄道事業が分割され、富士山麓電気鉄道の駅としても運営されることとなりました。

駅の構造

この駅は単式ホーム1面1線を備えた地上駅で、臨時列車の入線にも対応できるようにホームの長さは6両編成に適しています。線路は南東から北西に走っており、ホームはその南西側に配置されています。駅のホームには、待合所が設けられており、必要に応じて締め切ることが可能です。

また、簡易Suica改札機が設置されており、駅舎は富士急ハイランドの第2入園口と一体化しているため、利用者にとって非常に便利です。有人の窓口もあり、自動券売機も設置されていますが、もともとは直営駅でしたが1978年から業務委託駅となっています。

利用状況

2023年度の年間乗降人員は49万7235人であり、1日平均すると約1,358人がこの駅を利用しています。近年の利用状況は安定しており、観光客が訪れる際には必ず通る重要な交通の拠点となっています。

駅周辺の環境

富士急ハイランド駅の周辺地域は、富士吉田市と富士河口湖町との境界が複雑に交錯しています。駅を出ると、一旦富士吉田市に入った後、再び富士河口湖町へ戻り、河口湖駅に到達します。

周囲には多くの観光施設があります。例えば、富士急ハイランドや、キャビン＆ラウンジのハイランドステーションイン（カプセルホテル）、イッツモア赤坂ショッピングセンター、いちやまマート赤坂店、ドン・キホーテ河口湖インター店などがあり、観光客の人々が楽しめるスポットが豊富です。また、学校や国道、中央自動車道河口湖インターチェンジに近いため、交通の便も良好です。

隣接駅

富士急ハイランド駅の隣には、富士山麓電気鉄道の富士山駅（FJ16）と河口湖駅（FJ18）があり、特急「富士回遊」「フジサン特急」「富士山ビュー特急」が停車しているため、移動の選択肢も幅広いです。

このように、富士急ハイランド駅は多機能な構造と観光地へのアクセスが整った重要な交通ハブとなっています。

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