富山市ファミリーパーク

富山市ファミリーパーク

富山市ファミリーパークは、富山県富山市古沢に位置する動物園で、自然環境の中でさまざまな動物と触れ合える場所として知られています。公園の計画が始まったのは1971年で、構想や計画の見直しを重ねたのち、1984年に開園しました。現在、富山市ファミリーパークは日本動物園水族館協会に加盟しており、動物愛好者にも多く支持されています。

歴史と設立

富山市ファミリーパークは、財団法人としての設立初期に市民からの反対運動に遭遇しました。自然環境の保護を求める声を受けて、富山市は建設計画を見直し、1982年に一部動物を富山城址公園から移設し、新たに建設を進めました。1984年4月28日に正式にオープンし、以来多くの来園者を迎え入れています。

1985年にはファミリーパーク動物友の会が発足し、地域と連携した活動が始まります。その後数年内に、様々な施設や動物の展示が拡充され、特に1990年代以降は自然環境教育に力を入れるようになりました。

環境保護と動物保護の取り組み

2018年には、環境大臣より、「希少種保全動植物園」として国から初めての認定を受けました。この取り組みには、地元の動植物を保護し、さらなる繁殖計画を進めることが含まれ、特にライチョウの繁殖が注目されました。2019年には、ライチョウの人工飼育の成功により国内初の自然ふ化を果たし、注目を集めました。

シンボルマークと動物の飼育

富山市ファミリーパークのシンボルマークは、1983年に公募から選ばれ、呉羽丘陵を象徴する緑の山と猿、小鳥がデザインされています。中心の「T」は「富山」の頭文字を表しています。

動物園内では、様々な動物が飼育されており、アミメキリンやアムールトラ、さらにはニホンザルといった多様性に富んだラインナップが揃っています。特に、子供動物園では、ウサギやミニブタ、リスザルなど、触れ合える動物が人気です。さらに、フラミンゴ池やペンギン池、様々な環境に生息する動物たちが来園者を楽しませています。

自然体験と遊園地

園内には自然体験の施設も多く、散策路やビオトープでは昆虫や野鳥の観察ができます。また、遊園地コーナーではアニマルコースターやメリーゴーランドといったアトラクションもあり、家族連れにとって楽しい時間を過ごすことができます。この遊園地は、開園30周年を目指して再整備の計画も進められています。

アクセスと料金

富山市ファミリーパークへのアクセスは、富山駅前からのバスが便利です。駐車場は1,100台収容可能で、入園料は大人500円、子供は無料となっています。開園時間は午前9時から午後4時30分までで、年末年始や3月には休園日があります。

まとめ

富山市ファミリーパークは、動物観察だけでなく自然や環境について学べる貴重な場所です。家族での訪問にも適しており、教育的な価値も高い動物園として地域に親しまれています。

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