小倉久寛

小倉 久寛（おぐら ひさひろ）

小倉久寛は、1954年に三重県度会郡紀勢町で生まれた日本の俳優、声優、ナレーターです。彼の身長は160cm、体重は70kg、血液型はA型です。アミューズに所属しており、エンターテイメント界での活動が長いキャリアを持っています。

来歴・人物について

久寛の家系は、江戸時代に木地師を辞めて林業を経営したという背景を持つ家柄で、特に祖父は紀勢本線を利用して石灰の採掘で財を成しました。父は大学を卒業後、家業を引き継ぐことになり、久寛もその流れを汲む形で家業に関与しました。彼は同志社大学英文科で学んだ後、司法試験を目指して東京へ上京しますが、法学に熱中して井井したものの、最終的には10年後の挑戦を経てあきらめることとなります。

幼少期からプロレスラーや器械体操に憧れ、特に力道山とアントニオ猪木に感銘を受けた彼は、腹筋運動や鉄下駄のトレーニングに励んでいました。しかし、背が伸びなかったために他の道を模索することに。中学で器械体操が活動を終了した後は、バレーボールに転向します。

高校時代は成績があまり良くなく、大学受験を否定的に見られることもありましたが、彼の努力で学習院大学に合格。大学在学中には、空手部に入部し、女性からの人気を期待して陶芸部に所属しましたが、モテずにいたそうです。卒業後は俳優を目指し、「大江戸新喜劇」に加入。その後、三宅裕司と共に「スーパー・エキセントリック・シアター（SET）」を設立しました。大学を卒業し、役者を目指すために就職の後、わずか2ヶ月で退職し演技の世界に専念します。

初の主演作は、1989年の映画『夢見通りの人々』であり、その後も多くのテレビドラマや映画に出演します。1980年代中盤からはバラエティ番組にも登場し、特に1986年にはNHK『ヤングスタジオ101』の司会をつとめました。私生活では、1994年に元宝塚歌劇団の速水渓と結婚し、趣味にはプロレス観戦や陶芸、サクソフォン演奏があり、エレキギターも得意です。

エピソード

久寛は子供のころから実年齢より老けて見られ、高校時代に「オッサン」というあだ名で呼ばれていました。彼の初デート時には、求婚を続けていたエピソードがあり、結婚の際には「美女と野獣」とメディアに称されました。また、テレビ番組『ペット大集合!ポチたま』では、愛犬まさお君にアテレコを担当しています。プライベートでは彼の頭の鉢の大きさがじさ的な問題となり、特に時代劇での鬘のセットに苦労しているというエピソードもあります。

主な出演作品

小倉久寛は、多数のテレビドラマ、映画、声優、ナレーションなどさまざまなメディアで活躍しており、その中でも有名なのはNHKの大河ドラマや連続テレビ小説など。近年の代表作には、2023年の連続テレビ小説『らんまん』や、2024年に予定されている「正直不動産2」などがあります。

久寛はその幅広い演技力と、独特のキャラクターで多くの視聴者から支持を受けており、これからもさらなる活躍が期待される俳優です。

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