小原佳太

小原佳太：幾多の激闘を制した元プロボクサー

小原佳太（おばら けいた、1986年11月12日 - ）は、岩手県北上市出身の元プロボクサーです。右の強打を武器に、日本および東洋太平洋のタイトルを複数獲得しました。三迫ボクシングジムに所属し、そのキャリアを通して数々の激闘を繰り広げました。

アマチュア時代

岩手県立黒沢尻工業高等学校でボクシングを始め、2004年の全国高校総体（インターハイ）ではフェザー級で3位入賞を果たしました。その後、東洋大学に進学し、2006年のじぎく兵庫国体では成年ウェルター級で優勝、2008年のチャレンジ!おおいた国体でも同階級で優勝を飾りました。東洋大学ボクシング部では、ロンドンオリンピックミドル級金メダリストである村田諒太が1年先輩にあたります。

プロ時代

大学卒業後、三迫ジムに入門し、2010年8月9日にプロデビュー。デビュー戦では、元全日本スーパーフェザー級新人王の熊野和義と対戦しましたが、5RにTKO負けを喫し、黒星デビューとなりました。しかし、その後は7連勝を飾り、日本ランキング1位にまで上り詰めました。

2013年4月9日には、外園隼人との対戦で4回KO勝利を収め、日本スーパーライト級王座を獲得しました。その後、OPBF東洋太平洋スーパーライト級王座を目指すため、2度防衛した日本王座を返上しました。

2014年4月14日には、OPBF東洋太平洋スーパーライト級王座決定戦でジェイ・ソルミアノを4回KOで下し、見事王座を獲得しました。しかし、2015年11月7日にはIBF世界スーパーライト級王座挑戦者決定戦でウォルター・カスティージョと引き分け、世界挑戦権獲得に失敗。その後、カスティージョとの再戦が合意したものの、カスティージョ陣営の辞退により、IBFからエドゥアルド・トロヤノフスキーへの挑戦が認められました。

2016年9月9日、IBF・IBO世界スーパーライト級王者エドゥアルド・トロヤノフスキーに挑戦するも、2回TKO負けを喫し、王座獲得はなりませんでした。

2017年8月10日、WBOアジア太平洋ウェルター級王座決定戦でナロン・ボーンチャンに2回TKO勝ちし、王座を獲得。同年12月14日には藤中周作を5回KOで下し、初防衛に成功しました。しかし、2018年4月12日には、アルビン・ラガンベイにKO負けを喫し、王座を失いました。同年8月9日にはラガンベイとの再戦を制し、王座を奪還しました。

2019年3月30日には、IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦でクドラティーリョ・アブドカクロフに判定負けし、世界挑戦権を逃しました。同年10月26日には、日本ウェルター級王座挑戦者決定戦で垂水稔朗に勝利し、永野祐樹への挑戦権を獲得。2020年2月1日には永野祐樹を破り、日本ウェルター級王座を獲得し、2階級制覇を達成しました。

日本ウェルター級王座は3度の防衛に成功し、2022年12月16日に返上しました。2023年4月8日には、WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチで佐々木尽に敗れ、王座奪取はなりませんでした。

2023年12月9日に引退を発表。2024年2月13日には引退式が行われ、「ボクシング人生、幸せだった」と語りました。引退後は、東京でのジム運営を計画しています。

エピソード

2013年には、マニー・パッキャオの日本人初のスパーリングパートナーを務めました。

戦績

アマチュア：70戦55勝（30KO・RSC）15敗
プロボクシング：32戦26勝（23KO）5敗1分

獲得タイトル

第37代日本スーパーライト級王座
第36代OPBF東洋太平洋スーパーライト級王座
WBOアジア太平洋ウェルター級王座（防衛1）
WBOアジア太平洋ウェルター級王座（2期目=返上）
2019年度日本ウェルター級最強挑戦者
第56代日本ウェルター級王座（防衛3=返上）

外部リンク

小原佳太の戦績 - BoxRec（英語）
小原佳太 の ＯＮＥ ＴＩＭＥ - Ameba Blog
* 小原佳太 (@ko903903) - X（旧Twitter）

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