小岩川駅

小岩川駅（こいわがわえき）は、山形県鶴岡市小岩川に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）羽越本線の駅です。日本海にほど近いこの駅は、地域の足として、また鉄道ファンにとっても注目のスポットとなっています。

歴史

小岩川駅は、戦時中の1944年12月11日に運輸通信省（国鉄）の小岩川信号場としてその歴史をスタートさせました。当時は、鉄道輸送の効率化が求められる時代背景があり、信号場はその重要な役割を担っていました。

戦後、1950年2月1日に駅へと昇格し、小岩川駅として新たな一歩を踏み出します。地域の発展とともに、人々の生活に寄り添う駅として親しまれてきました。

1972年9月1日には、荷物の取り扱いが廃止され、合理化の一環として無人化されました。時代の流れとともに、駅の役割も変化していきました。

1987年4月1日の国鉄分割民営化に伴い、小岩川駅は東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となり、新たな体制下で運営されることになりました。

2006年7月13日午後8時10分頃、大雨の影響により当駅 - あつみ温泉間で土砂崩れが発生し、鼠ヶ関 - あつみ温泉間が8月9日まで不通となる大きな被害を受けました。自然災害の脅威を改めて認識させられる出来事でした。

2019年6月18日には、山形県沖地震の影響により、駅ホームが損傷し、電柱が傾くなどの被害が発生しました。20日から羽越本線は運行再開したものの、当駅は当面の間、通過扱いとなり、22日始発から通常営業を再開しました。

駅構造

小岩川駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。それぞれのホームは跨線橋で連絡しており、安全な移動をサポートしています。酒田駅が管理する無人駅であり、静かな佇まいが特徴です。

のりばは以下の通りです。

上り(1番線): 酒田・秋田方面
下り(2番線): 鶴岡・新潟方面

利用状況

「鶴岡市統計書」によると、2004年度から2009年度の1日平均乗車人員は以下の通り推移していました。

2004年度（平成16年度）: データなし
2005年度（平成17年度）: データなし
2006年度（平成18年度）: データなし
2007年度（平成19年度）: データなし
2008年度（平成20年度）: データなし
2009年度（平成21年度）: データなし

駅周辺

小岩川駅の周辺には、国道7号線が走り、交通の便が良いのが特徴です。また、小岩川簡易郵便局があり、地域住民の生活を支えています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）羽越本線

鼠ケ関駅 - 小岩川駅 - あつみ温泉駅

当駅とあつみ温泉駅の間には、日本国有鉄道（国鉄）時代の複線化計画の名残である新線用のトンネル（住吉山トンネル・宮名トンネル）が完成していますが、現在まで使用されていません。羽越本線の高速化や2006年7月に区間内で発生した土砂崩れを受け、山形県がJR東日本に未使用の構造物の活用を提案しています。

小岩川駅は、その歴史の中で様々な出来事を経験しながら、地域の人々に愛され続けています。無人駅ではありますが、その存在感は大きく、羽越本線の旅を彩る大切な要素となっています。新線用のトンネルの活用など、今後の展開にも期待が寄せられています。

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