小島プレス工業

小島プレス工業株式会社

小島プレス工業株式会社（KOJIMA INDUSTRIES CORPORATION）は、愛知県豊田市に本社を構え、自動車部品の製造を行っている企業です。この会社は、トヨタ自動車の主要な仕入れ先の一つとして知られています。また、トヨタ自動車と密接な関係を築き、創業期からの取引先であり、協力組織「協豊会」の一員としても長い歴史を持ちます。さらに、陸上競技の実業団を保有している点もユニークです。

沿革

小島プレス工業の歴史は1917年5月に始まり、「小島商店」として創業されました。その後、1933年に「有限会社小島商会」と改称し、5年後の1938年には現在の商号の前身である「有限会社小島プレス工業所」に変更されました。1943年には創業者の小島濱吉が協豊会の副会長に就任し、1945年には工場を豊田市小坂本町に移転。その後、1947年には東海協豊会の会長へと就任しました。

1950年には株式会社へと組織変更し、「株式会社小島プレス工業所」となりました。この時、小島鐐次郎が社長に就任し、その後の発展を牽引することになります。1952年からはプラスチック研究にも着手し、1954年には中小企業庁長官表彰を受けました。さらに、1957年には豊田市下市場町に新しい工場が完成し、その後も会社名を「小島プレス工業株式会社」に改めました。

1960年代に入ると、労働組合が誕生し、品質改善に向けた取り組みが進められます。1967年にはデミング賞の中小企業賞を受賞し、さらに1968年には高岡工場が完成しました。1970年には韓国の企業にプラスチック成型用金型の製造技術を輸出し、国際的な展開も始まります。また、1990年にはエイワ総合研究所が設立され、技術革新を促進しました。

サイバー攻撃の影響

2022年2月26日に発生したサイバー攻撃の影響で、小島プレス工業は深刻な問題に直面しました。この攻撃により、社内サーバーがダウンし、取引先とのネットワークが遮断される事態となりました。トヨタ自動車は、2月28日に国内全工場の稼働を停止することを発表し、この影響は大きな波紋を呼びました。小島プレス工業は迅速に暫定的な代替ネットワークを構築し、取引再開へ向けた努力を行いましたが、1日で1万3千台の生産に影響を及ぼしました。さらに、ロシアのウクライナ侵攻に関連して、外国の関与が疑われるなど、国際的な観点でも注目される事件となりました。

国内生産拠点

小島プレス工業は、複数の生産拠点を有しています。主なものには、本社及び下市場工場、高岡工場、黒笹技術センター、そして小島総合研究所が含まれます。これらの拠点は、企業の研究開発および生産能力を支える重要な役割を果たしています。

グループ会社

同社は『分社分業の経営』という理念のもと、多様なグループ会社を展開しています。日本国内外で33の関連会社が存在し、約8,700名の従業員が働いています。各社は専門的な部品を生産し、サプライチェーンの中で効率的に機能しています。今後も、小島プレス工業は自動車部品製造の分野でのリーダーシップを維持し、新たな技術革新を追求し続けることでしょう。

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