小手指駅

小手指駅について

小手指駅（こてさしえき）は、埼玉県所沢市小手指町一丁目に位置する、西武鉄道池袋線の駅です。駅番号はSI19で、周辺には小手指車両基地があり、多くの列車がこの駅を起点に発着しています。

歴史

小手指駅の歴史は1915年（大正4年）8月31日まで遡ります。この当時、現在の西所沢駅が小手指駅という名称を持っていました。その後、1966年（昭和41年）に小手指ヶ原信号所が設置され、1970年（昭和45年）には信号所から駅に昇格し小手指駅に改称されました。初期の駅舎は、ホームの西端（飯能寄り）にあり、構内踏切を利用して北口へ出る必要がありました。1979年（昭和54年）には、橋上駅舎が新たに建設され、南口と北口が整備されました。1993年（平成5年）のダイヤ改正によっては、快速急行の停車駅となり、2006年（平成18年）には待合室が開放されました。

駅の構造

小手指駅は、2面4線の島式ホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を備えています。また、バリアフリーにも配慮されており、エスカレーター、エレベーター、多機能トイレなどの設備が整っています。下りホームには待合室も設置されており、快適に利用することができます。さらに、2013年にはコンコース内のLED表示案内板がLCD方式に更新され、視認性が向上しました。

のりば

基本的には2・4番ホームを利用し、1・3番ホームは特急列車の通過待ちや快速急行の接続に用いられています。特に、上り特急の通過待ちは減少傾向にあり、利用者は主に朝方のみ確認される状況です。駅には多くの始発・終点列車が設定されており、快速急行は隣駅の西所沢駅を通過しますので、その接続を希望される場合は異なる列車を利用する必要があります。停車する列車種別は、各駅停車、準急、快速、急行、快速急行、通勤準急、通勤急行であり、すべての列車がこの駅に停まるため、非常に使い勝手の良い駅といえます。

利用状況

2023年度の情報によれば、1日の平均乗降人員は42,067人であり、西武鉄道全92駅中20位に位置しています。特に、埼玉県内の西武鉄道の駅の中でも、所沢駅や新所沢駅、本川越駅に次いで多くの利用者がいることが特徴です。また、西武池袋線の他の駅と比較すると、大泉学園駅や保谷駅、東久留米駅などに次ぐ利用状況となっています。

駅周辺

小手指駅周辺には国木田独歩の小説『武蔵野』にも記載されている小手指ヶ原古戦場があります。南口には、早稲田大学所沢キャンパスや多くの学校が存在し、教育施設が充実しています。また、北口側は、小手指タワーズや各種銀行、スーパーマーケットが立ち並び、生活インフラが整っています。

バス路線

駅周辺には西武バスが運行しており、早稲田大学や所沢市内を結ぶ路線があります。特に、小手指駅からは多様なバス路線が利用可能で、地域住民にとって重要な交通手段となっています。

まとめ

小手指駅は埼玉県所沢市の交通の要所であるだけでなく、周辺環境も充実しています。歴史的な背景や各種サービスが整い、地域住民や通勤通学者にとって非常に利便性の高い駅であることが伺えます。今後も利用者にとって快適な環境が提供されていくことが期待されます。

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