小樽芸術村

小樽芸術村について

小樽芸術村は、北海道小樽市にあるニトリホールディングスが運営する美術館です。小樽の歴史的建造物を活用し、美術品の展示を通じて文化継承と感動を発信することを目指しています。

概要

小樽はかつて「北のウォール街」と呼ばれ、北海道経済発展の礎を築いた地です。小樽芸術村は、歴史的建造物の保存・管理・研究を行うとともに、ニトリホールディングスが所有する美術・芸術品の中から時代背景に合ったものを展示し、一般に公開しています。建物周辺の緑地化整備も進めており、誰もが気軽に文化・芸術に触れることができる場所となることを目指しています。

沿革

2016年：「ニトリ小樽芸術村」（ステンドグラス美術館、アール・ヌーヴォーグラス館）がオープンし、掛川市ステンドグラス美術館と連携協定を締結しました。
2017年：北海道立近代美術館との連携協定を締結。「旧三井銀行小樽支店」を公開。札幌市芸術文化財団、ニトリホールディングス、札幌観光協会、小樽観光協会が「札幌小樽 芸術文化・観光に関する連携協定」を締結。「似鳥美術館」、「アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー」を公開し、グランドオープン。「第22回小樽市都市景観賞」を受賞しました。

施設

小樽芸術村には、以下の施設があります。

似鳥美術館（旧北海道拓殖銀行小樽支店）
1923年築の鉄筋コンクリート造の建物です。4階には横山大観や川合玉堂などの日本画、3階には岸田劉生をはじめとした日本国内外の洋画、2階には高村光雲と弟子たちによる木彫などが展示されています。これらの展示品はニトリの創業者である似鳥昭雄が収集したものです。
ルイス・C・ティファニー ステンドグラスギャラリー
似鳥美術館の1階にあり、チャールズ・ルイス・ティファニーの教会ステンドグラス作品などを展示しています。
旧三井銀行小樽支店
1927年に曽禰達蔵の建築事務所の設計で建てられました。ルネサンス建築の外観と天井の石膏造りが特徴的な内観など、小樽の繁栄を象徴する建造物を公開しています。
ステンドグラス美術館（旧高橋倉庫）
19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラスを展示しています。建物は1923年築で、元々は倉庫として使用されていました。
小樽芸術村ミュージアムショップ（旧荒田商会）
1935年築の建物です。オープン当初は「アール・ヌーヴォーグラス館」として活用されていました。
西洋美術館（旧浪華倉庫）
2022年4月に開館しました。小樽運河に面して建つ1925年竣工の旧浪華倉庫に、19世紀末に活躍したエミール・ガレ、ドーム兄弟、ルネ・ラリックなどの作品や、当時の家具インテリアを展示しています。

小樽芸術村は、歴史的な建造物と美しい美術品を通じて、小樽の文化と歴史を体験できる魅力的なスポットです。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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