小牧基地

小牧基地について

小牧基地（こまききち、JASDF Komaki Airbase）は、愛知県小牧市春日寺に位置し、航空自衛隊の重要な基地のひとつです。この基地には第1輸送航空隊が配備されており、隣接する名古屋飛行場の滑走路を利用しています。基地を指揮する司令官は第1輸送航空隊の司令が兼務しています。

基地の歴史

小牧基地の歴史は1944年にさかのぼり、陸軍航空部隊の小牧陸軍飛行場として開設されました。1947年にはアメリカ軍によって接収され、その後1952年に民間機が利用できるようになりました。1958年には小牧飛行場が日本に返還され、続いて1959年には第3航空団や管制教育団が移転してきました。

1960年には重大な事故が発生し、全日本空輸のダグラス DC-3との衝突で死者や負傷者が出ました。その後、1961年には愛知県警察航空隊が基地内に設立され、1984年には第1輸送航空隊にC-130H輸送機が配備されました。

2004年には管制業務の一部が国土交通省から移管され、小牧管制隊が新設されました。このように、小牧基地は数々の変遷を経ながら現在に至っています。

配置部隊

小牧基地には多くの部隊が配置されており、主な部隊には航空救難団の整備群や救難教育隊があります。第1輸送航空隊にはC-130HやKC-130Hが配備されており、航空支援集団の一部として重要な任務を担っています。また、航空機動衛生隊や小牧管制隊も設置されています。

航空祭とオープンベース

小牧基地では毎年のように航空祭が開催され、多くの来場者が訪れます。これまで航空祭は主に10月に行われていましたが、オープンベース形式に変わり最近では2月から3月に行われることが多くなっています。展示飛行にはU-125AやUH-60Jを使った救援訓練が行われ、C-130Hによる機動飛行も注目されます。

2015年には、44年ぶりにブルーインパルスの展示飛行が行われ、地域の期待が高まりました。2004年末まで名古屋空港との併設により多くの旅客機が飛び交っており、飛行展示が難しい時期もありましたが、近年は安定した運営が見られます。

基地見学とアクセス

小牧基地内には広報資料館があり、平日に事前申し込みをすることで見学が可能です。また、名古屋空港の近くにはあいち航空ミュージアムがあり、地域の航空産業や観光資源としての役割が期待されています。

最寄りの交通手段としては、名鉄小牧線の牛山駅から徒歩約5分でアクセスできる便利な立地となっています。

小牧基地はその歴史、役割、アクセスの良さから、地域にとって不可欠な存在となっています。

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