小郡駅

小郡駅の概要

小郡駅（おごおりえき）は、福岡県小郡市祇園一丁目に位置し、甘木鉄道甘木線の一部として機能しています。この駅は西日本鉄道の西鉄小郡駅と連絡しているため、乗り換えが便利です。駅は短い名前ですが、その歴史や周囲の環境が豊かであり、地域の重要な交通拠点となっています。

歴史

小郡駅の歴史は1939年にまで遡ります。4月28日に国鉄の甘木線が基山駅から甘木駅まで開通した際、筑後小郡駅として開業しました。その後、1960年4月15日には車両の貨物取り扱いを廃止し、4月25日からは駅業務を鉄道弘済会が受託することとなり、業務委託駅へと変化しました。

1973年には荷物および小口扱い貨物の取り扱いが廃止されたため、駅は無人駅となりました。1986年には甘木鉄道に転換され、約500メートル移転したことで、小郡駅という新たな名前に生まれ変わりました。この移転により、西鉄小郡駅との距離が短縮され、利便性が向上しました。

駅構造

小郡駅は高架構造を持つ無人駅で、下り列車（甘木方面行き）進行方向の右側に単式ホームが1面1線あります。駅内には事務室があり、回数券や一日乗車券の販売、定期券の取次ぎが行われています。また、トイレはホームの基山側に設置されており、水洗式です。自動販売機は駅階段下やホームに設置されており、手軽に利用できる設備が整っています。さらに、列車接近時には自動放送が流れ、利用者に親切な配慮がされています。

利用状況

小郡駅の利用者数は年々安定しています。2008年度の1日平均乗車人員は1,011人で、2019年度には1,021人とわずかながら増加しています。このことは、駅が地域の住民や通勤客にとって依然として重要な交通機関として機能している chứng証と言えるでしょう。

駅周辺

駅のすぐ横には大分自動車道が通っており、その構造物により駅自体は防音壁によって隠されています。この駅は小郡市の中心部に位置していますが、周囲は静かな環境が広がっています。駅の東側では甘木線が西鉄天神大牟田線をまたいでおり、利便性を高めています。

さらに、当駅から西鉄小郡駅までの距離は南へ約250メートルであり、両駅間のアクセスも良好です。ただし、バスやタクシーは当駅前から発着しておらず、これらの交通手段は西鉄小郡駅の西側ロータリーから利用されます。

旧筑後小郡駅

以前の筑後小郡駅は、現在の小郡駅の基山寄り、約500メートル西側に位置し、甘木線と大分自動車道の交差地点にありました。この場所には高速道路の真下にホームが存在しましたが、現在は駅舎跡にマンションが建っています。近年では当時のホームと待合所の屋根が残っていましたが、2021年初頭には待合所の屋根が撤去されてしまいました。

隣の駅

小郡駅は甘木鉄道の甘木線に位置しており、隣駅は立野駅、及び大板井駅です。このように小郡駅は地域の鉄道網において重要な役割を果たしており、地元住民や観光客に幅広く利用されています。

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