基山駅

基山駅について

基山駅は、佐賀県三養基郡基山町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）と甘木鉄道が共同で使用する駅です。この駅は、JR九州の鹿児島本線と甘木鉄道の甘木線の2路線が乗り入れており、甘木線にとっては起点となる駅です。

歴史

基山駅は、その歴史の中で何度かの変遷を経験しています。

1918年（大正7年）：木山口信号場として鉄道院が開設されました。
1921年（大正10年）8月5日：駅に昇格し、基山駅として開業。
1939年（昭和14年）4月28日：甘木線が開通し、接続駅となりました。
1986年（昭和61年）4月1日：甘木線が甘木鉄道に転換されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR九州が駅を継承。
1988年（昭和63年）2月12日：橋上駅舎が完成。
2000年（平成12年）9月20日：自動改札機が導入。
2009年（平成21年）3月1日：ICカード「SUGOCA」が利用可能になりました。
2023年（令和5年）10月1日：JR九州サービスサポートによる業務委託を終了し、JR九州本体による直営駅となりました。

駅名の由来は、開業当時の地名である基山村に由来し、その地名の元となった基山は、古代に築かれた基肄城にちなんでいます。

駅構造

JR九州

JR九州の基山駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。駅全体が国道3号を跨ぐ自由通路となっており、利便性が高い構造です。かつては3面5線のホームがありましたが、甘木線の移管や駅舎の改築に伴い、一部が撤去されました。駅構内には、エレベーターが設置されており、バリアフリーにも配慮されています。以前は駅の待合室にキヨスク、1階部分にはトランドールがありましたが、現在は撤退しています。しかし、待合室には「基山職人の会」のギャラリーが設置され、地域文化の発信地となっています。直営駅となったものの、駅長は配置されず、収受要員のみが配置されています。みどりの窓口と自動改札機が設置されています。

JR線のりば

のりば	路線	方向	行先
--	-	----	---------
1	鹿児島本線	下り	鳥栖・久留米・大牟田方面
2・3	鹿児島本線	上り	二日市・博多・小倉方面

甘木鉄道

甘木鉄道の基山駅は、単式ホーム1面1線の地上駅で、JRホームの東側に位置しています。旧国鉄時代の4番線を使用しており、JRとは線路が繋がっていません。自由通路から階段を下りるとホームに到着します。駅には改札や自動券売機はありませんが、待合室、自販機、トイレが設置されています。ただし、エレベーターなどのバリアフリー設備は整っていません。JRから甘木鉄道への乗り換えには、一度改札を出る必要があります。

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は以下の通りです。

JR九州：3,875人
甘木鉄道：841人

JR九州の駅としては、佐賀県内の鹿児島本線駅で鳥栖駅に次いで2番目に多い利用客数を誇ります。

駅周辺

駅の東側には国道3号が走り、西側にはロータリーがあります。駅周辺は比較的静かな環境です。

バス路線

きやまコミュニティバス：基山タクシーが運行し、町内各地を結びます。
西鉄バス：大興善寺の観光シーズンに臨時バスが運行されます。かつては特急や鳥栖・小郡方面へのバス路線もありましたが、現在は廃止されています。
瀧光徳寺：送迎バスが運行されています。

隣の駅

JR九州 鹿児島本線

■快速・■区間快速：原田駅 (JB10) - 基山駅 (JB12) - 鳥栖駅 (JB15)
■区間快速（一部の列車）・■普通：けやき台駅 (JB11) - 基山駅 (JB12) - 弥生が丘駅 (JB13)

甘木鉄道 甘木線

基山駅 - 立野駅

脚注

この文章は、基山駅の概要、歴史、構造、利用状況、周辺施設に関する情報を提供しています。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 基山駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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