小野町駅

小野町駅：小野市の歴史と発展を支える駅

小野町駅は、兵庫県小野市下来住町にある西日本旅客鉄道（JR西日本）加古川線の駅です。加古川線沿線の中でも歴史が深く、地域の生活に密着した駅として親しまれています。

歴史：播州鉄道からJR西日本へ

小野町駅は1913年（大正2年）、播州鉄道国包駅（現在の厄神駅）～西脇駅間の開通と同時に開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、貨物取扱いは1962年（昭和37年）に廃止され、1973年（昭和48年）には荷物取扱も廃止されました。その後、1986年（昭和61年）に無人駅となり、1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化を経てJR西日本の駅となりました。2016年（平成28年）3月にはICOCAが利用可能となり、利便性が向上しました。

長い歴史の中で、小野町駅は幾度かの路線譲渡や国有化を経て、現在の姿に至ります。播州鉄道、播丹鉄道と時代とともに変化を遂げ、地域の交通の要として役割を果たしてきました。無人駅化後も、自動券売機の設置やICOCA対応など、利用者の利便性向上に向けた取り組みが続けられています。

駅構造：シンプルながらも機能的な駅舎

小野町駅は、西脇市方面に向かって右側に単式1面1線のホームを持つ地上駅です。かつては相対式2面2線でしたが、現在は片側のホームが撤去されています。そのため、西脇市方面行きと加古川方面行きの列車は同一ホームに停車します。

電化に伴い小野市の予算で駅舎が建て替えられ、そば店兼物産販売の施設「ぷらっときすみの」が併設されています。この施設は、駅を利用する人々にとって便利なだけでなく、地元の特産品を販売する場としても機能しており、地域経済活性化にも貢献しています。加古川駅管理の無人駅でありながら、自動券売機が設置されているなど、利用者の利便性を考慮した設計となっています。

利用状況：地域の生活を支える重要な拠点

小野町駅の利用状況は、近年においても安定しており、地域住民の生活に欠かせない存在であることが分かります。2021年（令和3年）度の1日平均乗車人員は約341人で、加古川線の途中駅の中では上位に位置します。これは、小野町駅が地域の生活に密着した駅であることを示しており、周辺地域住民の日常生活を支える重要な役割を担っていると言えるでしょう。

駅周辺：そろばんの町・小野市の中心地へ

小野町駅周辺には、そろばんで有名な小野市の中心街があります。駅と中心街は加古川をはさんで約2km離れており、徒歩や自転車、バスなどを利用してアクセスできます。駅周辺には、鍬渓温泉 きすみのの郷、山陽利器、小野市立来住小学校、小野来住郵便局などがあり、生活に必要な施設が充実しています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）加古川線
市場駅 - 小野町駅 - 粟生駅

小野町駅は、加古川線沿線の中でも歴史と地域住民の生活に密着した駅であり、これからも小野市の発展に貢献していくことが期待されます。

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