尾頭橋駅

尾頭橋駅の概要

尾頭橋駅（おとうばしえき）は愛知県名古屋市中川区尾頭橋四丁目に位置し、東海旅客鉄道（JR東海）の東海道本線に所属する駅で、駅番号はCA67です。この駅は中央本線と並走する区間にありますが、東海道本線の駅としてのみ設置されています。通常は普通列車のみに停車しますが、JRA（日本中央[[競馬会]]）場外馬券売場であるウインズ名古屋の最寄駅であり、GI競走の日には快速列車が臨時に停車することでも知られています。

歴史的背景

尾頭橋駅は地元住民からの要望を受けて設置された請願駅です。競馬ブームが続いている中で、ウインズ名古屋の近くに駅を作ることが計画されました。ここ数年の利用客が増加していたにもかかわらず、最寄りの金山駅からは徒歩で15分以上かかるため、マイカー利用が多く、交通渋滞や駐車違反の問題が浮き彫りとなっていました。これを解決する手段として、JRAは駅設置を計画し、JR東海と連携を図ることになりました。

名古屋市は当初、JRAの計画に対して慎重な立場を取っていましたが、請願書の提出を受けて駅設置の検討を進め、最終的に駅の建設が決定されました。この駅の開業には約23億4000万円の費用がかかり、その大部分をJRAが負担しました。

駅の構造と設備

尾頭橋駅は、島式ホーム1面2線を有する高架駅であり、改札口と駅舎は高架下に設置されています。ホームは曲線上にあり、列車はカントの影響で傾いて停車する特徴があります。駅にアクセスするための出入口は西側のみで、東側には直接出ることができません。また、駅構内には自動改札機や自動券売機が設置されています。

2009年にはエレベーターと多目的トイレも新設され、ユニバーサルデザインに向けた取り組みが進められています。なお、当駅はJRの特定都区市内制度に基づく「名古屋市内」の駅としても位置づけられています。

利用状況

利用客はあまり多くないものの、特に競馬開催日やイベント時には混雑することがあります。また、ナゴヤ球場へのアクセスには金山駅からも利用されるため、周辺には一定の人通りがあります。駅周辺は閑静な住宅地が広がっており、尾頭橋商店街が中心となっています。駅に直結するバス路線は存在しませんが、江川線が近くを通っており、過去には名古屋市電が運行されていました。

隣接駅

尾頭橋駅は、金山駅と名古屋駅の間に位置し、中央競馬のGI競走開催日には特別快速や新快速も臨時に停車します。これにより、競馬ファンにとって非常に便利なアクセスを提供しています。尾頭橋駅は、名古屋市内の交通網の一部として重要な役割を果たしています。

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