山野哲也

山野哲也のプロフィール

概要

山野 哲也（やまの てつや、TETSUYA YAMANO）は1965年10月2日生まれの日本のレーシングドライバーです。東京都に生まれ育ち、その後アメリカに移住した経験を持つ帰国子女。上智大学経済学部を卒業後、本田技研工業に勤務しながら週末にモータースポーツに参戦し、数々の成績を収めてきました。弟の山野直也もプロドライバーとして活躍しています。現在は茨城県守谷市に在住しています。

来歴

山野は東京都武蔵野市で生まれ、東京都府中市で成長。15歳のときにアメリカ・ロサンゼルスに移住し、南カリフォルニア大学に進学しました。その後、日本に帰国し上智大学に編入。

大学在学中に運転技術を磨き、1988年にはAE86を駆り、ジムカーナで個人タイトルを獲得するなどして頭角を現しました。1998年に本田技研を退社し、プロドライバーとして独立。有限会社コムドライブを設立して以降、様々なカテゴリーで活動をしています。

ジムカーナでの成績

上智大学在学中、学生自動車連盟主催のジムカーナ選手権で輝かしい成績を収めた山野は、1989年から1991年にかけて近畿ジムカーナ選手権で連続優勝を果たしました。1992年、JAF全日本ジムカーナ選手権で初の全日本チャンピオンになり、その後もホンダ車で多くのタイトルを獲得。2007年にはロータス・エキシージを使用し、外国車による全日本チャンピオンを達成。近年では、2023年にアルピーヌA110Sで通算135勝目を挙げ、23回目のシリーズタイトルを獲得しました。

レースキャリア

山野は1992年にN1耐久でデビューし、その後全日本GT選手権（現SUPER GT）に参戦。2004年から2006年にかけてGT300クラスでのチャンピオンを獲得。特筆すべきは、2004年にホンダNSXで初のシリーズチャンピオンを掴むなど、数々の偉業を成し遂げています。

彼は特に3年連続でのGT300チャンピオンを達成した唯一のドライバーであり、使用するチームや車種、タイヤメーカーが異なる中での偉業です。2007年から2013年までスバルに移籍し、主にBRZでのレース活動を通じてさらなる成果を挙げました。最近では、スーパー耐久シリーズにも復帰し、大きな成功を収めています。

マルチタレントとしての活動

山野はレース活動だけでなく、多岐にわたる職務を行っています。ドライビングスクールを開講し、安全運転のアドバイザーやジャーナリスト、コースデザイナーとしての活動もしています。さらには、自動車メーカーやタイヤメーカーの開発テストドライバーとしても活躍しており、業界において幅広い貢献をしています。

エピソードと影響

カリフォルニア州にてオールAの成績を収めたことで初めて自分の車を手に入れたエピソードや、ジムカーナで多くの経験を積んできた背景などがあり、彼のドライビングテクニックは多くのドライバーに影響を与えています。ジムカーナキングとしての異名を持つ彼は、「ジムカーナが最も運転がうまくなるカテゴリー」と強く信じており、モータースポーツ界全体の発展にも寄与しています。

2023年11月には、JAFモータースポーツ表彰式でファン投票によるJAFドライバー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、長年の努力と成果が称えられています。

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