山陽魚住駅

山陽魚住駅

概要

山陽魚住駅は、兵庫県明石市魚住町中尾出口に位置する山陽電気鉄道本線の駅です。駅番号はSY24。明石市西部に位置し、周辺には住宅地が広がり、ローカル線の雰囲気を感じさせる駅です。

歴史

1923年、神戸姫路電気鉄道の開業と同時に「魚住駅」として誕生しました。その後、幾度かの会社合併を経て、1933年には山陽電気鉄道の駅となります。太平洋戦争中の1945年には一時休止しましたが、1947年に営業を再開しました。1961年には山陽本線の魚住駅が開業したことに伴い「電鉄魚住駅」に改称され、1991年には現在の「山陽魚住駅」に改称されました。2019年には、駅構内で発生した事故により女性が亡くなるという痛ましい出来事がありました。

駅構造

山陽魚住駅は、地上駅で2面2線の相対式ホームを有しています。駅舎は姫路方面行ホームの西側にあり、反対側のホームへは地下道を通って移動します。無人駅ですが、自動改札機が設置されています。地下道には、地元の明石工業高等専門学校の学生が制作した、海をテーマにした壁画が飾られています。この壁画は、駅に訪れる人々に安らぎを与え、地域とのつながりを象徴する存在となっています。

利用状況

2009年の調査によると、1日の平均乗降者数は約2178人でした。近年における詳細なデータは公開情報からは確認できませんが、周辺地域の居住人口や商業施設の状況から、一定数の利用者がいると推測されます。

駅周辺

駅周辺には、住吉神社や薬師院といった歴史的建造物、中尾親水公園などの緑地、明石市立西部図書館、西部市民会館などの公共施設があります。また、JR山陽本線（JR神戸線）の魚住駅も比較的近く、徒歩圏内にあり、利便性の高い環境です。国道250号（明姫幹線）や兵庫県道718号明石高砂線も近くを通っており、車でのアクセスも良好です。Tacoバスが駅前ロータリーから発着しており、バス路線も利用可能です。

隣の駅

直通特急、S特急は通過します。

まとめ

山陽魚住駅は、歴史と地域に密着した、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。無人駅ながらも、自動改札や地域に彩りを添える壁画など、利用者の利便性向上や地域との連携に配慮した設備が整えられています。周辺環境も良好で、生活拠点としてだけでなく、観光の拠点としても利用価値が高い駅と言えるでしょう。しかし、2019年の事故を教訓に、更なる安全対策の強化が望まれます。

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