岡山天文博物館

岡山天文博物館は、岡山県浅口市に位置する科学館で、天文学の普及を目的として設立されました。この博物館は、国立天文台岡山天体物理観測所に隣接しており、その設立は1960年（昭和35年）に遡ります。

概要

岡山天文博物館は、当初、国立天文台岡山天体物理観測所の施設や研究を紹介する展示館として、岡山県によって設立されました。運営は東京大学総長に委託され、その後、浅口市に移管されました。博物館は、竹林寺山という標高約350mの場所に位置し、自然豊かな環境の中で天文学に触れることができます。

沿革

• - 1960年（昭和35年）: 展示館の建設工事が開始され、同年10月に竣工。11月には岡山天文博物館として開館しました。
• - 1989年（平成元年）: 運営が岡山天文博物館運営委員会から鴨方町に移管され、同年8月には天体観測室が設置されました。
• - 1990年（平成2年）: プラネタリウムが新たに設置され、より一層天文学を身近に感じられる施設へと進化しました。

マスコットキャラクター

博物館には、親しみやすいマスコットキャラクターたちがいます。

• - せいめいくん: 浅口市内の阿部山で天体観測をしたという伝説を持つ安倍晴明をモデルにしたキャラクターです。
• - ドームくん: 天文台のドームをモチーフにしたキャラクターで、愛らしい姿が人気です。
• - てんもんくん・てんもんちゃん: 天文をモチーフにしたキャラクターで、博物館の様々な場面で活躍しています。

展示内容

岡山天文博物館では、様々な展示を通して天文学の魅力を伝えています。

• - 展示室: 1階には、岡山天体物理観測所の模型や研究内容の紹介、2階には天体現象の解説などが展示されています。
• - 太陽観測室: 15cmと8cmの屈折式天体望遠鏡を使って、太陽のフレアやプロミネンス、黒点などを観測することができます。
• - プラネタリウム: 10メートルドーム型の2球式プラネタリウム装置により、自動投映を楽しむことができます。
• - 4次元宇宙デジタルシアター: 国立天文台三鷹キャンパスで投影展示されていたものと同じ一面式デジタルシアター施設で、迫力のある映像体験ができます。
• - ミニ講演会: プラネタリウム施設を利用して、天文学に関するミニ講演会が開催されています。

利用案内

開館時間

9時～16時30分

休館日

毎週月曜日（祝日・振替休日の場合はその翌日）、祝日の翌日（連休の場合はその翌日と翌々日）、年末年始、その他定める日

詳細は博物館のホームページで確認してください。

入館料

• - 大人：300円
• - 中・高校生：200円
• - 小学生：100円
• - 65歳以上：無料（シルバーカード等の提示が必要）
• - 障害者：無料（療育手帳・障害者手帳等の提示が必要）
• - 団体割引：20名以上で2割引

交通アクセス

• - 公共交通機関: JR山陽本線鴨方駅より井笠バス遙照山行き「天文台前」バス停下車、またはタクシーで約20分
• - 自動車: 山陽自動車道鴨方ICより県道64号線を北へ約6km、国道2号鴨方跨線橋交差点より県道64号線を北へ約10km

岡山天文博物館は、天文学を身近に感じ、宇宙の神秘に触れることができる魅力的な施設です。ぜひ一度訪れて、宇宙への興味を深めてみてはいかがでしょうか。

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