鴨方町

岡山県浅口市、旧鴨方町の歴史と文化

鴨方町は、かつて岡山県南西部に位置し、浅口郡に属していた町です。2006年3月21日に金光町、寄島[[町]]との合併により浅口市となり、その中心地として市役所本庁が置かれています。

歴史

1672年、岡山藩主池田光政の次男、政言によって鴨方藩が立藩されました。この藩は備中国の浅口郡、小田郡、窪屋郡を領有し、鴨方に陣屋を置いていました。通称、岡山新田藩と呼ばれています。

1871年の廃藩置県によって鴨方県となり、その後、周辺地域と合併して深津県、小田県を経て、1876年に岡山県へ編入されました。1889年には町村制により、浅口郡に鴨方村と六条院村が誕生しました。

1905年、鴨方村は津田村、小坂村と合併し、新たに鴨方村として発足。1925年には町制を施行し、鴨方町となりました。1934年には六条院村も町制を施行し、六条院町となりました。

1955年、鴨方町と六条院町が合併し、新・鴨方町が誕生。1957年には小田郡矢掛町の一部を編入し、1960年には国立天文台岡山天体物理観測所が営業を開始しました。1961年には高松宮、1962年には昭和天皇・香淳皇后が訪問されました。

1990年には、地方博ブームの影響で鴨方めん博が開催され、2006年には金光町、寄島[[町]]と合併し、浅口市が発足しました。

行政

旧鴨方町の町長は、1991年に田主智彦氏が初当選し、その後、複数回にわたり町長を務めました。

歴代村長には、徳田尚二氏、富田雄太郎氏、高戸栄三郎氏、富田義夫氏などがいます。町制施行後の歴代町長には、橋本武一氏、平井才一郎氏、富田義夫氏、井上良一郎氏、山根敏夫氏、秋田貞治氏、杣治三一氏、加藤市三郎氏、小林芳郎氏、大西恒夫氏、田主智彦氏などがいます。

議会

旧鴨方町の議会は、定数16人で、公明党と共産党の会派がありました。

地理

町の中心部は比較的平坦で、南部と北部には山林が広がっています。

面積は36.44km2、2004年時点での人口は19,206人、世帯数は6,428世帯でした。

主な山には、遙照山、竹林寺山、阿部山、竜王山があり、河川には鴨方川、里見川が流れています。

公共機関

鴨方郵便局、かもがた町家郵便局、かんぽの宿遙照山、笠岡地区消防組合鴨方消防署、岡山県西南水道企業団鴨方浄水場、鴨方町鴨方浄化センター、鴨方町立図書館などの公共機関がありました。

教育

小学校には、浅口市立鴨方西小学校、浅口市立鴨方東小学校、浅口市立六条院小学校があります。

中学校には、浅口市立鴨方中学校があります。

高等学校には、岡山県立鴨方高等学校、おかやま山陽高等学校があります。

専門学校には、岡山自動車工業専門学校があります。

産業

特産品として、手延べそうめん（かもがた素麺）、手延うどん（かもがたうどん）、手延ひやむぎ（備中素麺）、日本酒、天文台もなか、最上塗り、桃、天文いちご、坊ちゃんカボチャなどがあります。

主な企業には、丸本酒造株式会社、かも川手延素麺株式会社、株式会社スズキ麺工、株式会社平喜酒造、株式会社麺匠かもがた本舗、麺匠鴨川水車などがあります。

商業施設としては、天満屋ハピータウン鴨方店、ザ・ビッグ鴨方店、コープ鴨方、サンエー鴨方店などがあります。

交通

山陽自動車道の鴨方IC、国道2号、岡山県道などの道路が町内を通っています。

鉄道には、JR西日本山陽本線の鴨方駅があります。

1912年には、浅口電気が設立され、電力が供給されていました。

出身有名人

西山拙斎（儒学者）、赤松月船（詩人、僧侶）、春一番（お笑いタレント）、田嶋陽子（女性学研究家）、宮原雄一（実業家）、遠藤寛子（アナウンサー）などがいます。

ゆかりのある有名人として、諸見里しのぶ（プロゴルファー）がいます。

名所・旧跡

かもがた町家公園、国立天文台岡山天体物理観測所、阿部神社、鴨山城址、遙照山、明王院、宮の石橋、天草公園、ふるさとかもがたプラザなどがあります。

祭事・行事

夏祭りかもがた、産業祭かもがた、素麺流しなどの祭事・行事が開催されています。

姉妹都市

ティーツリーガーリ市（オーストラリア）、高安市（中国）と姉妹都市提携を結んでいます。

キャッチコピー

「星とあじわいの郷かもがた」がキャッチコピーとして使われています。

旧鴨方町は、豊かな自然と歴史、文化が共存する魅力的な地域でした。

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