岡崎市竜美丘会館

岡崎市竜美丘会館は、愛知県岡崎市東明大寺町に位置する公共の文化施設です。その歴史は、1978年（昭和53年）にユネスコが翌年を国際児童年と宣言したことに端を発します。岡崎市はこの記念事業として、明大寺町北中平地（現在の東明大寺町）に総合文化施設を建設することを決定しました。

建設にあたっては、マキタ元会長の後藤十次郎氏から1億円の寄付がなされました。後藤氏の貢献は、この施設の実現に大きく貢献しました。また、施設は北側を流れる乙川の蛇行する景観を、ドイツのローレライを流れるライン川に見立て、西洋風の建築様式が随所に取り入れられています。

竜美丘会館は、ホール棟と本館棟の2つの建物で構成されています。ホール棟の工事は1979年（昭和54年）3月末に着工し、総事業費は6億4,000万円に及びました。このうち、1億円が後藤氏の寄付、200万円が社会福祉法人米山寮の創設者である米山起努子氏の寄付で賄われました。ホール棟は1980年（昭和55年）3月1日に完成し、オープンしました。この際、高さ約20メートルの塔も建設され、塔の上部には鐘が設置されました。鐘は外壁の南側と北側の2箇所に設置された時計の針と連動して鳴る仕組みでした。

本館棟は、1982年（昭和57年）4月23日にオープンしました。本館棟の総事業費は約8億6,000万円でした。乙川沿いの道と車道（竜美丘会館通り）には高低差があるため、車道から入った階がすなわち2階になっています。

塔の鐘は、当初は1日に2回、朝晩に鳴っていましたが、1990年代に入ると近隣住民からの要望により鳴らされることはなくなりました。2009年（平成21年）のホール棟の改装時に塔の時計の針と文字盤が取り外されたため、現在は鐘が音を鳴らすことはなく、形だけが残されています。

現在、竜美丘会館は一般社団法人岡崎パブリックサービスとサンエイ株式会社の共同事業体が指定管理者として管理・運営を行っています。利用時間は午前9時から午後9時30分まで（準備・片付けを含む利用時間は午前8時30分から午後10時30分まで）です。休館日は12月29日から1月3日までです。

施設内には、ホールと本館があり、市民の文化活動を支える様々な機能を提供しています。

アクセスは、自動車の場合、東名高速道路「岡崎インターチェンジ」から約10分、乙川橋を渡り「大西3丁目」の交差点を右折後約1kmです。名鉄バスを利用する場合は、名鉄名古屋本線「東岡崎駅」9番乗り場から「JR岡崎駅前」行に乗り約5分、「竜美丘会館前」停留所で下車するか、JR東海道本線「岡崎駅」から「日名町」行に乗り約15分、「竜美丘会館前」停留所で下車します。また、名鉄名古屋本線「東岡崎駅」北口からは、徒歩で約15分（1.2km）です。

竜美丘会館は、岡崎市民にとって文化活動の重要な拠点となっており、地域社会に貢献しています。

関連施設として、岡崎市民会館、岡崎市せきれいホール、岡崎市シビックセンター、岡崎市総合学習センターがあります。

さらに詳しい情報については、公式ウェブサイトやFacebookページをご覧ください。

岡崎市竜美丘会館
岡崎市竜美丘会館 (tatumigaokakaikan) - Facebook

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